スマートフォンやインターネット利用について警視庁が小中高生に行った調査で、スマホやネットへの依存が強いほど、ネット上で知り合った人と実際に会うなど危機意識が低くなる傾向にあることが分かった。同庁少年育成課は「犯罪に巻き込まれる恐れもある」と注意を呼び掛けている。
警視庁は昨年7月、都内の小学5年~高校3年の男女約3000人を調査。「食事中スマホ(携帯)をいじる」「気が付くと何時間も使っている」など10項目を尋ね、依存度を3段階に分類した。高依存とされたのは小学が2.7%、中学26.5%、高校33.0%だった。
高依存の生徒のうち、一度も会ったことがない相手とメッセージや画像のやりとりをしたと答えたのは2割を超え、低依存の6.5%を大きく上回った。「会おうと誘われたことがある」も24.1%、実際に会ったことがあるのは15.2%で、低依存ではそれぞれ7.5%、5.3%だった。
ネット上で知り合う他人についての意識にも差が見られた。高依存は「いろいろな人と知り合うのは楽しい」が49.6%、「気が合えば実際に会ってみたい」が31.0%に上り、いずれも低依存の約2倍になった。
警視庁によると、少年らがネット上で知り合った相手と実際に会い、犯罪の被害に遭うケースは後を絶たない。1月には、無料通信アプリでやりとりしていた高校3年の女子生徒に対し、バンドメンバーに会わせると誘いわいせつな行為をしたとして、30代の無職の男が警視庁に逮捕された。
ネット使用に関するルールを作っている家庭は低依存で50.5%だったが、高依存は37.6%にとどまった。同庁幹部は「(スマホや携帯は)正しく使用しないと犯罪に巻き込まれる可能性がある。しっかりルール作りをしてほしい」と話している。引用:JIJI.COM
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Author:tosybiy
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