神戸市長田区で市立名倉小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件から1年となった11日、名倉小は女児を追悼する集会を開いた。伊藤健介校長(52)が「静かに目を閉じて、天国へ言葉を届けましょう」などと子供達らに語りかけ、黙祷をささげて女児の冥福を祈った。
伊藤校長によると、集会は体育館で行われ、教員や子供ら約270人が出席。会場には花とともに女児の写真が並べられた。伊藤校長が「あの事件から1年がたちました。周りの友達や自分の命を大切にしてほしい。明るい目標を持って生きていきましょう」と呼びかけると、子供達は静かに耳を傾けていたという。
名倉小の図書室の一角には昨年12月、女児が好きだった花にちなんだ「ひまわり文庫」が設けられた。絵本などを中心に約230冊が並んでおり、集会では伊藤校長が一人一人の存在の大切さを語りかける内容の絵本を選んで朗読したという。
伊藤校長は「あの事件から1年という大きな節目を迎え、教員や地域の人が今も事件を重くとらえていると感じた。改めて安全な学校づくりをしなければならない」と話した。引用:産経WEST
長田署は12日、神戸市長田区の小学1年の女児が11日午後から行方不明になっているとして、顔写真や氏名などを公開した。県警は事件や事故に巻き込まれた可能性もあるとみて、警察官約140人態勢で捜索しており、情報提供を呼び掛けている。
同署によると、同区長田天神町1、名倉小1年の生田美玲さん(6)。11日午後2時45分ごろ、授業を終えて学校を出て以降、行方不明になったという。母親が同日夜、行方不明者届を出した。
ランドセルが同区内の祖母宅に置かれており、下校して祖母宅を訪れた後に外出したとみられる。美玲さんは同級生2人と一緒に遊ぶ約束をしていたが、待ち合わせ場所に現れなかったという。
同日午後3時15分ごろ、祖母宅から約400メートル離れたコンビニの防犯カメラに、青っぽい日傘を持って1人で歩く美玲さんの姿が映っていたという。
美玲さんは身長115センチ。黒髪を肩まで伸ばし、上部がピンク色で下部が青色のワンピース姿だったという。(2014/09/12)引用:神戸新聞
兵庫県警は13日朝、神戸市長田区で11日午後から行方不明になっている同区長田天神町1、小学1年の生田美玲さん(6)の捜索を再開した。約160人態勢で川を探したり、情報を求めて聞き込みを行ったりした。また、長田署は顔写真や氏名を公開した12日午後から同日午前8時までに目撃などの12件の情報が寄せられたことを明らかにした。
同市長田区の新湊川では長田署員と県警機動隊員が捜索。水深30~50センチの川に入って、茂みなどを見て回った。また美玲さんが通う名倉小学校では、教職員6人が校区内外を歩いて回った。
美玲さんは11日午後2時45分ごろ、授業を終えて名倉小から下校。自宅からほど近い祖母宅にランドセルなどが残されていた。友人2人と遊ぶ約束をしていたが、現れなかったという。同3時15分ごろ、祖母宅から約400メートル離れたコンビニの前を一人で歩く様子が防犯カメラに写っていた。(2014/09/13)引用:神戸新聞
兵庫県警は14日、神戸市長田区で11日から行方不明となっている同区長田天神町1、市立名倉小1年の生田美玲さん(6)の捜索を続けた。約180人態勢で兵庫区や須磨区まで捜索範囲を拡大。自宅周辺や駅の防犯カメラの映像などを調べたが、有力な手掛かりは得られなかった。
長田署や名倉小によると、美玲さんは11日午後2時45分ごろ、下校。ランドセルが残っていたことなどから自宅にほど近い祖母宅〈地図1〉に帰ったとみられる。防犯カメラの映像から、同3時15分ごろ、祖母宅から約400メートル離れたコンビニエンスストア〈2〉の前を青い日傘を差しながら一人で歩いていた。
同4時半ごろには名倉幼稚園〈3〉の前、同5時ごろには同署名倉交番〈4〉横の階段、約30分後には交番から南東約450メートルの大丸山公園〈5〉そばで、それぞれ別の子供が目撃。公園の南側で姿を見たという住民もいる。いずれも一人だったという。日傘は友達のマンション入り口で見つかった。
美玲さんは身長115センチで肩までの髪。上がピンク、下が青色のワンピース姿だった。クマのぬいぐるみが付いたリュックサックが自宅からなくなっている。
県警は12日午後に美玲さんの写真などを公開し、14日夕までに寄せられた情報は43件。「13日にJR神戸線の姫路行き新快速で、似た子どもが男性と一緒にいるところを見た」との通報があり、確認を進めている。(2014/09/14)
兵庫県警は14日、神戸市長田区で11日から行方不明となっている同区長田天神町1、市立名倉小1年の生田美玲さん(6)の捜索を続けた。約180人態勢で兵庫区や須磨区まで捜索範囲を拡大。自宅周辺や駅の防犯カメラの映像などを調べたが、有力な手掛かりは得られなかった。
長田署や名倉小によると、美玲さんは11日午後2時45分ごろ、下校。ランドセルが残っていたことなどから自宅にほど近い祖母宅〈地図1〉に帰ったとみられる。防犯カメラの映像から、同3時15分ごろ、祖母宅から約400メートル離れたコンビニエンスストア〈2〉の前を青い日傘を差しながら一人で歩いていた。
同4時半ごろには名倉幼稚園〈3〉の前、同5時ごろには同署名倉交番〈4〉横の階段、約30分後には交番から南東約450メートルの大丸山公園〈5〉そばで、それぞれ別の子供が目撃。公園の南側で姿を見たという住民もいる。いずれも一人だったという。日傘は友達のマンション入り口で見つかった。
美玲さんは身長115センチで肩までの髪。上がピンク、下が青色のワンピース姿だった。クマのぬいぐるみが付いたリュックサックが自宅からなくなっている。
県警は12日午後に美玲さんの写真などを公開し、14日夕までに寄せられた情報は43件。「13日にJR神戸線の姫路行き新快速で、似た子どもが男性と一緒にいるところを見た」との通報があり、確認を進めている。(2014/09/14)引用:神戸新聞
兵庫県警は13日、神戸市長田区で11日午後から行方が分からなくなっている同区長田天神町1、小学1年の生田美玲さん(6)の捜索を続けたが、発見できなかった。12日の情報公開以降、13日夜までに20件の情報が県警に寄せられたが、目撃などの有力な情報はなかったという。14日は午前8時から捜索を再開する。
美玲さんは11日午後2時45分ごろ、名倉小学校から下校。自宅近くの祖母宅にランドセルを置き、着替えた後、外出したらしい。同3時15分ごろ、コンビニの防犯カメラに一人で歩く様子が映り、その後近くの公園の南側でも目撃されていた。
県警は13日、約160人態勢で川などを捜索。自宅周辺や駅の防犯カメラの映像なども調べたが、手掛かりはなかったという。
長田署は同日夕、長田神社前商店街など5カ所で美玲さんの写真が入ったビラ約千枚を配布。小学2年の娘(7)を持つ同区の女性(34)は「同世代の子を持つ親としてとても心配。近所で不安だし、早く出てきてほしい」と話していた。同署は14日もビラを配る。(2014/09/14)引用:神戸新聞
神戸市長田区で行方不明になっている同区長田天神町1、市立名倉小1年の生田美玲さん(6)の捜索は16日、6日目に入った。兵庫県警は態勢を増やし、約200人で目撃情報があった公園南側を中心に探したが、手掛かりは得られていない。
美玲さんは11日午後2時45分ごろ、下校。自宅に近い祖母宅でランドセルを置いた後、外出したとみられる。近くのコンビニエンスストア前を、日傘を差しながら一人で歩く様子が防犯カメラに映っていた。その後複数の子供らが近辺で姿を見ており、同5時半ごろには大丸山公園近くで目撃されている。
美玲さんは身長115センチで肩までの髪。上がピンク、下が青のワンピース姿だった。クマのぬいぐるみが付いたリュックサックを持っている可能性がある。
県警は12日午後に写真などを公開し、16日朝までに87件の情報提供があった。(2014/9/16)引用:神戸新聞
11日から行方不明になっている神戸市長田区の生田美玲(いくたみれい)さん(6)が通う市立名倉小学校では16日、一斉登校が行われた。教員や長田署員が見守る中、保護者に付き添われ、子供約250人が校門をくぐった。3連休の間も有力な手掛かりは得られず、地域の不安は増すばかり。保護者らは「早く見つかって」と祈るように話していた。
同校によると、教諭らが15日に全校生の自宅を家庭訪問。美玲さんの捜索への協力や、見守りがしやすいよう、登下校時間を制限することなどを伝えた。
長田署が美玲さんの名前や写真を公開してから初めての登校となった16日、学校周辺は警察官が見回りを行い、物々しい雰囲気に。午前8時半からは全子供が集まる朝会があり、平井正裕校長(59)が「美玲ちゃんは行方が分からなくなり、みんなで捜しています」と経緯を説明した。
平井校長は取材に応じ、11日夜、担任と美玲さんの母親(29)と面談したことを明らかにした。母親は不安そうな表情で「早く見つかってほしい。よろしくお願いします」と話し、祖母(50)も寄り添っていたという。
同校では、報道を見てずっと泣いている子や、寝付けず母親が付き添っている子がいるといい、16日からスクールカウンセラーが子供のケアに当たる。当面、朝と放課後、教員らが地域を巡回する。
孫の2年女児(7)に付き添った主婦(66)は「小さな学校なので、孫も美玲さんを知っている。どうしているかなと話をしながら来た」と表情を曇らせた。見守りボランティアをする自治会長山本浩さん(79)は「子供を安心させるため、できるだけ普段通りにしてあげたい」と話した。(2014/9/16)引用:神戸新聞
神戸市長田区の名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区長田天神町1=が行方不明となって6日目の16日、兵庫県警は付近の防犯カメラを調べ、新たに美玲さんが写った2カ所のカメラ映像を確認したが、有力な手掛かりは得られていない。
長田署や名倉小によると、11日午後2時45分ごろ、授業を終えて下校し、自宅近くの祖母宅に寄ったとみられる。同3時15分ごろ、コンビニエンスストアの前を一人で歩く様子が防犯カメラに写っていた。同5時半ごろには、同校の子供3人が大丸山公園そばで姿を見ており、公園南側での目撃情報もある。
県警では自宅周辺の58カ所の防犯カメラの映像を確認したところ、新たに2カ所で写っていたことが判明。コンビニ近くにあるマンションのエントランスとそばの公園に設置されたカメラが撮影し、時間帯はコンビニ前を通った直後だったという。
美玲さんは身長115センチで肩までの髪。上がピンク、下が青のワンピース姿だった。クマの縫いぐるみが付いたリュックサックを持っている可能性がある。
美玲さんの写真などを公開した12日午後以降、県警には16日夕までに108件が寄せられた。(2014/9/17)引用:神戸新聞
神戸市長田区で市立名倉小1年の生田美玲さん(6)=同区長田天神町1=が行方不明となって17日で7日目に入り、兵庫県警はこれまでで最多の約260人態勢で捜索を続けている。12日に公開捜索が始まって以降、地域の治安情報を知らせる県警の防犯メール登録者が同区を中心に増えており、住民らに不安が広がっている。
県警は、県内の治安情報を「ひょうご防犯ネット」として無料で配信している。県警ホームページから地域を選択して登録すれば、子どもへの声掛け事案や街頭犯罪、振り込め詐欺の発生などの情報が受信できる。
県警によると、登録者数は12日の公開捜索前と比べて180人増加。うち長田署管内の配信を希望した人が115人とほぼ6割を占めたという。
担当者は「短期間で局地的にこれだけ増えることは例がない。防犯への不安や関心が高まっている」とみる。
一方、県警は17日朝から長田署員らを増員し、約260人態勢で捜索を再開した。美玲さんの自宅周辺の苅藻川や空き家など、これまでの捜索箇所にも再度立ち入るという。同署は「新たな目線を入れて捜すことで早期発見につなげたい」としている。
神戸市教育委員会も美玲さんの写真入りビラを作製し、関係部署に配布している。同市交通局は市営地下鉄西神・山手線と海岸線の全26駅の構内にビラを貼り出し、長田や兵庫、須磨区を中心に市バスのバス停約550カ所にも掲示した。
長田署によると、16日夕以降、新たに16件の情報が寄せられ、総数は124件となったが、有力な情報はないという。(2014/9/17)引用:神戸新聞
神戸市長田区で名倉小1年の生田美玲(いくた・みれい)さん(6)=同区長田天神町=が行方不明になり、18日で1週間を迎える。兵庫県警は事件や事故に巻き込まれた可能性もあるとみて、これまでに本部刑事部や生活安全部などの延べ約1100人を投入。17日も長田署の全署員数を超える約260人態勢で捜索などを継続した。目撃情報は乏しく、防犯カメラの映像分析でも有力な手掛かりはなく、県警は同区外の映像の回収なども進める。
県警などによると、美玲さんは11日午後2時45分ごろに下校。自宅近くの祖母宅にランドセルを置いた後、外出したとみられ、午後3時15分ごろには近くのコンビニの防犯カメラに1人で歩く姿が写っていた。
午後5時半ごろには祖母宅から南東約600メートルの大丸山公園そばで男児らが1人で歩く美玲さんを目撃。公園前の坂を南に下った夢野台高校付近の目撃を最後に足取りが分からないという。
県警は12日に公開捜査に踏み切り、誘拐事件などを担当する捜査1課を中心に刑事部や機動隊などの警察官を投入。17日は長田署員約110人のほか、本部地域部や隣接署からも応援を受け、これまでで最大規模の約260人態勢で捜索や聞き込みに当たった。
県警によると、これまでに寄せられた情報は計199件。発見につながる有力な情報はなく、捜査幹部は「事件かどうかを判断する情報もない」と漏らす。
県警は美玲さんの自宅周辺を中心に約100カ所の防犯カメラ映像を回収。バスやタクシーのドライブレコーダーの映像解析でも手掛かりはつかめず、対象を同市中央区や須磨区にも広げている。
一方、住民に不安が広がっていることを受け、長田署は17日、管内の小学校や地域団体との緊急会議を開き、連携強化と情報提供を呼び掛けた。(2014/9/18)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の小学1年、生田美玲さん(6)が行方不明になってから1週間たった18日、兵庫県警は前日に続く最大規模の約260人態勢で、自宅近くを流れる大日川などを捜索した。また、美玲さんが外出時に履いていた物と同型とみられるサンダルの写真も公開し、情報提供を求めている。
美玲さんは11日午後2時45分ごろ、名倉小学校を下校。自宅近くの祖母宅に寄ったとみられ、同3時15分ごろにはコンビニエンスストア前を一人で歩く姿が防犯カメラに写っていた。同5時半ごろに祖母宅から約600メートル南東の大丸山公園近くにいるのを子供3人が見掛けたほか、公園から約120メートル南の夢野台高校付近でも目撃されている。
県警は17日までに約1100人を動員し、捜索や聞き込み、防犯カメラの映像解析を進めてきた。18日も午前8時に捜索を再開。機動隊員らが大日川や自宅近くの茂みなどを捜した。駅などのカメラのほか、周辺を走る市バスやタクシーの車載カメラの映像も回収、分析している。
サンダルは大きさ18センチ。紺地に白の水玉模様があり、リボンが付いている。底は茶色。
同日朝、長田署を出発する前の署員ら約100人を前に、県警本部の黒河内豊生活安全部長、松田哲也刑事部長、斎藤啓二署長が訓示。この日着任した斎藤署長は「全力投球で取り組み、無事に発見、確保を」と呼び掛けた。(2014/9/18)引用:神戸新聞
神戸市長田区で名倉小1年の生田美玲(いくたみれい)さん(6)=同区長田天神町1=が行方不明となって18日で1週間が過ぎた。美玲さんは11日午後、約3時間にわたって学校周辺のなじみの場所、半径300~400メートルの範囲を転々としていた。校区外に向かって歩く姿を最後に目撃情報が途絶えた美玲さんの足取りをたどった。(初鹿野俊)
名倉小の校門前。11日午後2時45分ごろ、美玲さんが小走りで下校する姿が防犯カメラに写っていた。今は一斉下校になり、坂を下った交差点には警察官が。立ち番をしていた住民は「美玲さんがいなくなり、遊びに外出する子が減った」。
美玲さんは8月下旬、学校の西約200メートルのアパートに引っ越した。美玲さんは近くにある祖母宅=地図【1】=に寄った後、外出したとみられている。
向かった先は、引っ越し前に住んでいたマンション=【2】。別の同級生も暮らす。車が絶えず行き交うバス道沿いにある。日傘を差して1人で歩く姿などが周辺の防犯カメラ3台に写っていた。
美玲さんは、管理人から同級生の体調が悪いことを聞き、1人で遊んでいたが、マンション脇の人通りの少ない坂道を上っていったという。
約1時間後に名倉幼稚園前=【3】、その30分後には名倉交番前=【4】=で子供が目撃した。周囲はまだ明るいが、アップダウンが続く。大人の足で十数分だがどう移動したのか。交番が面する交差点にはパン店がある。店では今月上旬、迷子になっていた美玲さんを店内に招き入れたという。
この後、パン店を過ぎ、祖母宅とは逆の大丸山公園=【5】=に向かったようだ。昨年までいた保育所でよく散歩に訪れた辺りだが、坂の傾斜はきつく、住宅の塀の高い所も多い。美玲さんは公園そばの坂道を下り、校区外へと歩いていったという=【6】。
帰宅する近くの高校の子らとすれ違った。小学校が帰宅を促す午後5時半を過ぎていた。(2014/9/19)引用:神戸新聞
神戸市長田区で名倉小学校1年の生田美玲さん(6)=同区長田天神町1=が行方不明となって9日目の19日、兵庫県警は最大規模の約260人態勢で捜索を続けた。自宅周辺の大日川に機動隊員らが入るなどし、手掛かりを探した。
美玲さんは11日午後2時45分ごろ下校。同3時15分ごろにコンビニエンスストア前や友人が住むマンションのエントランスにいる様子などが防犯カメラ3台に写っていた。同5時半ごろに、祖母宅から南東約600メートルの大丸山公園近くや、その南側の夢野台高校付近で目撃情報がある。
美玲さんは身長115センチで肩までの黒髪。ピンクと青のワンピース姿で、紺地に白の水玉模様があり、リボンが付いたサンダルを履いていたとみられる。(2014/9/19)引用:神戸新聞
兵庫県警は20日、神戸市長田区で行方不明となっている同区長田天神町1、小学1年生田美玲(みれい)さん(6)の捜索人員を前日よりも増やし、最大規模の約270人態勢で続けた。休日の公園や街中に子どもの姿もまばらで、親からは「外出が不安」との声が漏れた。
美玲さんは11日午後2時45分ごろ下校し、いったん祖母宅に帰ったようだ。同3時15分ごろ、近くの防犯カメラ3台に写り、同5時半ごろには祖母宅から南東約600メートルの大丸山公園付近や、夢野台高校近くで目撃情報があるが、その後の足取りは分かっていない。
同公園に毎日通う近所の女性(69)は「普段の休日はにぎやかだが、今は殺伐とした感じ」。閑散とした公園で長男(3)を遊ばせていた男性(32)は「妻と子どもだけでは外出させられない」と心配そうだった。
美玲さんは身長115センチで肩までの黒髪。ピンクと青のワンピース姿で、紺地に白の水玉模様があり、リボン付きのサンダルを履いていたとみられる。(2014/9/21)引用:神戸新聞
神戸市長田区で行方不明になっている市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区長田天神町=の捜索は21日も続き、兵庫県警は捜査員ら約260人を投入したが、発見には至らなかった。
県警などによると、美玲さんは11日午後5時半ごろ、同区大丸町2の大丸山公園付近や、同区房王寺町2の県立夢野台高校近くで目撃されて以降、足取りが分かっていない。
県警は美玲さんの自宅周辺で聞き込みを続け、付近の茂みや神戸電鉄沿線などを捜索。防犯カメラの映像は須磨区や中央区まで範囲を広げて回収し、分析を進めている。
美玲さんは身長115センチで肩までの黒髪。ピンクと青のワンピース姿。紺地に白い水玉模様で、リボン付きのサンダルを履いていたとみられる。(2014/9/21)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小学校1年、生田美玲さん(6)が行方不明になり、22日で11日がたった。教職員や保護者らが連日、情報提供を呼び掛けているが、発見には至っていない。
同小では一斉登下校やPTAなどによる見守り活動を継続。教職員らは神戸市内の駅や量販店などでのビラ配りを続けている。同小の平井正裕校長は22日、「教職員にも疲れが出始めたが、早く元気な姿で戻ってほしいと必死です」と思いを語った。
また、平井校長は同日午後に美玲さんの祖母宅を訪れ、母親(29)に、27日の運動会のプログラムなどを手渡したことを明らかにした。「美玲ちゃんが運動会で使う道具を用意し、場所を空けて待っている」と話し掛けると、母親は疲れ切った様子でうつむき、うなずいたという。(2014/9/22)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の市立名倉小学校近くの雑木林で、袋に入った遺体が見つかったことが23日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警は、11日から行方が分からなくなっている同小1年の女児(6)との関連を調べている。(2014/9/23)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小学校1年、生田美玲さん(6)=同区長田天神町1=が行方不明になって13日目の23日夕、懸命の捜索を続ける地域住民や学校関係者らに衝撃が走った。美玲さんの自宅近くの雑木林で、兵庫県警の捜査員が子どもの遺体が入った袋を発見。県警が身元の確認を急ぐ中、関係者から「まさか…」と悲痛な声が上がった。
美玲さんは11日午後5時半ごろ、同区大丸町2の大丸山公園付近や、同区房王寺町2の県立夢野台高校近くで目撃されて以降、足取りが分からなくなっている。
美玲さんが住んでいた同区の住宅街が騒がしくなり始めたのは23日夕。ブルーシートや規制線などを手にした警察官らが通りを行き来し始め、周辺住民に動揺が広がった。周辺では深夜まで警察車両の赤色灯がともり、大勢の住民が遅くまで、遺体が見つかったとされる現場の方向を不安そうな表情で見つめていた。
名倉小学校5年の娘を持つ会社員の女性は「子どもが遺体発見のニュースを見て『学校に行きたくない』と泣いている。日中は仕事で子どもと一緒にいられないので、いっそう心配」と声を落とした。
美玲さんの母親と娘が同級生で、自身も近くを歩き回って捜索しているという男性(55)は「こんなに近くで子どもの遺体が見つかるなんて…」と声を詰まらせた。
一方、遺体が見つかった雑木林について、近くで約20年間、新聞配達をしている男性(78)は「周辺の道が入り組んでいる上、進入路も限られている。知っている人でも、なかなか行かないような場所では」と話す。すぐそばに住む女性(73)も「昼でも真っ暗で、怖いので近づかない」という。
同小5年の男子子供(10)は「雑木林につながる階段では、よく鬼ごっこをしているけれど、暗いから林には近寄らない」と話していた。(2014/9/23)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で23日見つかった遺体は、複数のビニール袋に入っており、子どもの頭と手が確認された。(2014/09/23)引用:神戸新聞
23日午後4時ごろ、神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、兵庫県警の捜査員がビニール袋に入った子どもの遺体を見つけた。県警は、11日から行方が分からなくなっている市立名倉小学校1年の生田美玲さん(6)=同区長田天神町1=との関連を調べている。
捜査関係者によると遺体が見つかった場所は、美玲さんの自宅から東約90メートルで、同小学校にも近い。遺体は複数の袋に入っており、切断された子どもの頭部と手が確認された。死後数日はたっているとみられる。県警は死体遺棄容疑で捜査本部を設置する方針。
美玲さんは11日午後2時45分ごろ下校し、自宅近くの祖母宅にランドセルを置き、出かけたとみられている。向かった先は8月まで住んでおり、同級生も暮らすマンション。午後3時15分ごろ、近くのコンビニの防犯カメラに一人で日傘を差して歩く姿が映っていた。日傘はマンションの植え込みで見つかった。
午後4時半ごろには名倉幼稚園前、その30分後には名倉交番横の階段などで、子供が目撃した。同5時半ごろ、祖母宅約600メートル南東の大丸山公園付近などで目撃されたのを最後に、足取りが分からなくなっている。
同7時5分、母親(29)が長田署に「子どもが帰ってこない」と通報。12日午後、県警は美玲さんの顔写真や名前を公開し、捜索を始めた。小学校教職員や保護者、市職員らも連日ビラ配りを行い、情報提供を呼び掛けた。
県警によると、12日の公開捜索から23日までに警察官延べ約2600人を投入。長田区内を中心に防犯カメラ161カ所の映像を回収した。住民らから寄せられた情報は同日午前9時までに283件に上るが、これまで有力な手がかりを得られていない。
遺体の発見場所は、神戸電鉄有馬線長田駅から南西約300メートルの住宅街。細い路地の階段を上った先にある雑木林で、一帯はこれまで捜索範囲に入っていた。(2014/9/24)引用:神戸新聞
生田美玲さん(6)が通っている名倉小学校には、遺体発見の一報が入った23日午後8時前、教職員らが続々と駆け付けた。
正門前に集まった報道陣に、男性教諭は「警察からも何も情報が入っておらず、校内で状況の把握に努めている」と慌てた様子で話した。
同小学校区では、美玲さんが行方不明になる以前から地元自治会による登下校時の見守り活動が行われていた。数日前からは、名倉ふれあいのまちづくり協議会の役員も通学路に立ち、見守りに全力を挙げてきた。
同協議会役員の中塚富美子さん(71)は、23日夕方からヘリコプターが飛び交う様子に異変を感じた。「ニュースを聞いて、泣いてばかり。まだ美玲ちゃんとは分からないが、悔しくて悔しくて…」と声を詰まらせた。
孫が同小学校に通う女性(57)は、夏ごろから美玲さんと顔を合わせるたび、あいさつを交わした。「なぜ、近くでこんなことが」。孫も動揺しているといい、「子どものケアをお願いします。どうか、子どもたちを守ってください」と泣き崩れた。(2014/9/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林でビニール袋に入った子どもの切断遺体が見つかった事件で、兵庫県警は24日未明、殺人と死体遺棄容疑で長田署に捜査本部を設置した。発見現場は行方不明になっている市立名倉小学校1年、生田美玲さん(6)の自宅近くで、関連を調べている。
県警によると、袋の中から、美玲さんが行方不明時に身に付けていたワンピースやサンダルと同じとみられるものが見つかったという。持っていた可能性があるリュックサックは見つかっていない。
遺体は切断された跡があり、頭部や手足などが入った袋は三つ以上あった。袋の一つ一つは何重にも重ねられていたという。
また、遺体の発見場所は、美玲さんの自宅や同小学校の近くだが、県警は、これまで捜索したことがなかったと明らかにした。(2014/9/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小学校1年、生田美玲さん(6)が行方不明になり、自宅近くで袋に入った子どもの遺体が見つかった事件で、兵庫県警は24日未明、殺人と死体遺棄容疑で長田署に捜査本部を設置。矢野浩司・捜査1課長と齋藤啓二・長田署長が、約20分にわたって会見した。
主なやり取りは次の通り(回答は全て矢野捜査1課長)。
(矢野・捜査1課長の説明)
9月23日午後4時10分ごろ、神戸市長田区長田天神町1丁目8番18号先、草むら内で捜査員が死体様のものの入ったビニール袋を発見し、遺体の状況から、殺人・死体遺棄事件と断定し、24日午前2時に長田警察署に刑事部長以下100人体制の捜査本部を設置した。
(質疑応答)
-遺体発見から発表まで時間がかかった。
「遺体が複数の袋に分けて入れられ、何重にも梱包されている状況だった。犯人の残した証跡を採取しながら作業を行ったため、若干時間がかかってしまった」
-袋はいくつか。
「捜査上の支障があり、答えられない」
-頭部以外の部位は。
「胴体部分、両脚部分を確認している」
-遺体は生田美玲さんのものと断定したのか。
「まだ。今後、DNA型鑑定で特定したい」
-着衣は。
「(美玲さんの着衣として)手配していたものと同じと思われるワンピース、下着、肌着、サンダルを確認している」
-現場を捜索したのは。
「今回発見した現場は捜索には至っていなかった」
-初めての場所だったのか。
「そう。袋の場所は今回初めてだった」
-胴体や両脚は別々の袋に入っていたのか。
「その通り」
-遺体は切断されていたのか。
「そう考えても矛盾はしない」
-袋が何重にも梱包されていた状況というのは。
「ごみ袋みたいなもので、何重にも梱包されていた」
-胴体は両手が付いている状態なのか。
「その通り」
-胴体は首から下か。
「そういうこと」
-両脚というのはひざ、太ももから下か。
「太ももから下」
-頭から首までと、首から太ももまでと、太ももから下か。
「そう。ただ胴体の腰の部分は今見た限りでは見つかっていない」
-死後、何日ぐらい経過しているのか。
「司法解剖を待たないと分からない。かなり腐乱している」
-性別は女児と考えていいのか。
「それは断定できない。腰が無いから女性か男性か断定できない状況」
-行方不明当時に背負っていたとされるリュックサックなどの所持品は現場にあったのか。
「リュックサックは今のところ見つかっていない。サンダルはあった」
-ワンピースとかサンダルは遺体とは別の袋に入っていたのか。 「捜査上の支障があるので、詳細には答えられないが、遺体と一緒のものもあるし、そうじゃないのもある。身につけているということはない。(遺体と)同じ袋の中にあったということ」
-周辺で不審者や不審車両の情報は。
「ピンポイントであの辺というのはない」
-遺体の発見に至った状況は。
「捜査員が聞き込みや遺留品の手がかり発見のために回っている最中に、臭いに気付いて(現場まで)上がって行って発見した」
-公開捜索から10日近くがたっている。今回見つかった現場は交番の近くだが、草むらを見ていなかった理由は。
「(現場付近を捜索した)17日は空き家の発見を目的としつつ、エリアを回るというものだった。手前の階段下までは行っているという状況だった」
-捜査に向けた今の心境は。
「一刻も早く被疑者を逮捕することに尽きる」
-遺体の入った袋は見つけやすい状況だったのか。
「階段を上って、さらに斜めになったスロープみたいな場所。下の道からは見えない」
-遺体の入れられていたごみ袋は全て同じ種類か。
「ばらばら。同じ物もあるし違うものもある」
-袋の色は。透明だったのか、例えば市の指定ごみ袋なのか。
「被疑者を検挙した時に供述させたい部分なので、差し控える」(2014/9/24)引用:神戸新聞
23日午後に神戸市長田区長田天神町1の雑木林で見つかった子どもの遺体について、兵庫県警は24日、今月11日から行方が分からなくなっていた同市立名倉小学校1年の生田美玲さん(6)=同区名倉町5=であると確認した。(2014/09/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、11日から行方不明だった市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の切断遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は24日、重要参考人として発見現場近くに住む男(47)から事情聴取を始めた。捜査関係者への取材で分かった。
遺体が入っていたビニール袋の中から、男のものとみられる診察券などが見つかっており、捜査本部は容疑が固まり次第、死体遺棄容疑で逮捕する方針。
捜査本部によると、遺体は刃物のようなもので切断された痕があり、頭部と胴体などが、何重にも包まれた袋に別々に入っていた。腰の部分は見つかっていない。目立った外傷はないといい、24日にも司法解剖して死因を調べる。
また、袋からは美玲さんが行方不明時に身に付けていたものと同じとみられるワンピースやサンダルが見つかった。持っていた可能性があるリュックサックは見つかっていないという。
遺体の発見場所は、男の住居から約30メートルの距離。(2014/9/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、ビニール袋に入った市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の切断遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は24日、死体遺棄の疑いで、発見現場近くに住む職業不詳の男(47)の逮捕状を取った。間もなく、逮捕する方針。
捜査関係者によると、美玲さんの遺体などが入っていたビニール袋の中から、男名義の診察券などが見つかった。(2014/9/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、ビニール袋に入った市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の切断遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は24日、死体遺棄の疑いで、発見現場近くに住む職業不詳の君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=を逮捕した。
捜査関係者によると、美玲さんの遺体が入っていたビニール袋の中から、君野容疑者名義の診察券やたばこの吸い殻などが見つかった。捜査本部は24日未明に事情聴取を始め、吸い殻に付着した遺留物が同容疑者のDNA型と一致したという。(2014/9/24)引用:神戸新聞
ビニール袋に入れられた生田美玲さん(6)の切断遺体が見つかった神戸市長田区長田天神町1の雑木林は、自宅から東にわずか100メートルほど。ただ、兵庫県警は美玲さんの捜索開始から13日目となる23日まで、現場を確認していなかった。
24日午前3時から会見を開いた県警の矢野浩司捜査1課長は「17日に現場付近を捜索したが、空き家の発見を目的としたものだった」とし、雑木林手前の階段下までしか捜索しなかったと説明。遺体発見の状況については「聞き込みなどをしていた捜査員が、異臭に気付いて現場まで(階段を)上がって行った」と明らかにした。
この雑木林には、市バスも通る道路から計数十段の階段を上らないとたどり着けない。近所の男性(62)によると「夜は街灯もなく真っ暗。地元の住民でも立ち寄らない場所」だった。
一方、県警長田署捜査本部が死体遺棄容疑で逮捕した君野康弘容疑者(47)の自宅は、この階段の上がり始めの部分に面している。ここ数日、階段下の道路に警察のものとみられる車両が止まっている様子が、付近の住民にたびたび目撃されていた。(2014/09/24)引用:神戸新聞
遺体で見つかった神戸市立名倉小学校1年、生田美玲さん(6)は歌とダンスが大好きで、27日に予定されていた運動会を楽しみにしていた。人見知りしない性格で、美玲さんを知る上級生は「知らない子はいないくらい、みんながかわいがっていた。絶対生きてるって思ってたのに…」と声を詰まらせた。
1学期の休み時間に、美玲さんと遊んだことがある6年生の女子(11)は「(美玲さんは)6年の男の子を(コンピューターゲーム・マリオシリーズのキャラクター)ルイージ、自分のことをピーチ姫のピーチって呼んでいた。だからみんなが、ピーチ、ピーチって呼んでかわいがっていた」と振り返る。
子供が目標を書き込むカードには、黄緑色のドレスを着て踊る自身の絵を描き、「わたしはうんどうかいでだんすをがんばります」と添えていた。自分から進んでクラスの音楽係になり、同級生の前で踊りながらアニメの歌を披露したこともあったという。担任には「お母さんと練習した」と話していた。
美玲さんがよく通っていた駄菓子店の店主(76)は、クラスメートと2人で一生懸命踊っていた姿を覚えている。「『おばちゃん、見て見て』と言って、めっちゃかわいいし、上手やったわ」と振り返る。「早く見つかってほしいと思っていたのに、言葉にならない」と声を震わせた。
美玲さんは母親(29)や生後6カ月の妹らと暮らしていた。近所の女性によると、天気の良い日も差すほど傘がお気に入りで、行方不明になった11日の防犯カメラには、日傘を差して1人で歩く姿が写っていた。(2014/09/24)引用:神戸新聞
生田美玲さん(6)が行方不明になってから14日目。自宅近くで見つかった遺体が24日、美玲さんと確認され、事態は最悪の結末となった。美玲さんが通っていた神戸市長田区の市立名倉小学校では、子供が保護者に付き添われて登校。教諭や住民ら約80人が見守る中、こわばった表情で足早に校内へ向かった。
「娘は報道を見て大泣きし、遅くまで『眠れない』『美玲ちゃんどうなったんやろ』と繰り返していた。母親としても掛ける言葉がない」。5年生の次女(11)に付き添っていた会社員の女性(48)はうつむいた。
1年生の男児の母親(40)は「息子は言葉を失っていた。同じ1年生だし、言葉にならないのだと思う」と悲痛な表情を浮かべた。
午前10時すぎから、平井正裕校長(59)が報道各社の取材に応じた。「かけがえのない命を奪われ、犯人に憤りを感じる。美玲ちゃんを無事に返してほしかった」と涙ぐんだ。
全校朝会では、少しでも不安があればスクールカウンセラーに相談することを呼び掛けたといい、「子どもたちや保護者の安全確保と心のケアに全力を尽くし、安心して学習する場をつくりたい」と声を絞り出した。
27日に予定していた運動会はいったん取りやめ、後日開くかどうかは「美玲ちゃんの親御さんの気持ちもお聞きした上で決めたい」と説明した。
神戸市教育委員会は24日、名倉小と周辺の小学校計6校の通学路に当面、警備員を配置すると発表。近くの学校では、事件の影響で欠席する子供もいたといい、市立全306校園にスクールカウンセラーを活用するよう文書で呼び掛けた。(2014/09/24)引用:神戸新聞
神戸市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)=同市長田区名倉町5=の切断された遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)は、地域の住民らから不審な挙動をたびたび目撃されていた。「酒を飲むと人が変わった」と話す人もいる。美玲さんと君野容疑者の家は距離にして約150メートル。「こんな近くに…」。遺体発見から一夜明け、あらためて街に怒りと衝撃が走った。
近くに住む男性(45)は、君野容疑者について「普段はおとなしい半面、酒を飲むと人が変わったようになり、トラブルが絶えなかった」と指摘。譲った猫を真冬に放置したこともあったといい、「大声を出し、警察が来るなどトラブルが絶えず、困っていた」という。
君野容疑者宅の近くで暮らす女性(51)は、同容疑者について「1年ほど前に文化住宅に入居してきたと思う」と話す。女性は昨夏、同容疑者に「猫をくれ」と言われ、飼っていた猫を1匹譲ったことがあるが、その後の猫の行方を心配していたという。
近くの店舗の従業員によると、君野容疑者は野良猫を追いかけ回して面白がったり、独り言を言ったりしていることが多かった。
今月8日には、同店を訪れ、「子猫をもらうことになっている」と話していたという。
ただ、美玲さんが行方不明になった11日以降、地域で君野容疑者の姿を見かけることはなかったという。
一方、10日早朝、遺体発見現場近くの路上に、頭の部分がない胴体だけのハトが置かれていたことがあり、付近の住民らが不安がっていたことがあった。(2014/09/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、11日から行方不明だった市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の切断遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は24日午後、死体遺棄の疑いで、発見現場近くに住む無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町=を逮捕した。
逮捕容疑は11日午後3時20分~23日午後4時10分ごろの間、美玲さんの遺体を雑木林内に遺棄した疑い。
捜査本部によると、君野容疑者は容疑について認否を明らかにせず、黙秘しているという。(2014/9/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は24日、死体遺棄の疑いで逮捕した無職君野康弘容疑者(47)の自宅を16日に訪問し、美玲さんがいないことを確認していたと明らかにした。捜査本部は防犯カメラの捜査などから、不審人物として把握していた1人だったと説明している。
捜査本部の調べに、君野容疑者は「黙秘します」と述べているという。(2014/9/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、ビニール袋に入った市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は24日午後、死体遺棄の疑いで、発見現場近くに住む無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=を逮捕した。矢野浩司・捜査1課長と齋藤啓二・長田署長が約10分にわたり会見した。
主なやり取りは次の通り(回答は全て矢野捜査1課長)。
(質疑応答)
-容疑者の認否は。
「まず逮捕時間は本日午後0時26分。認否については『黙秘します』と言っている」
-容疑者が捜査線上に挙がった経緯は。
「逮捕の決め手は、昨日発見した遺体の入った袋の一部にタバコ(の吸い殻)があり、そのDNA型が被疑者のDNA型と一致した。その他、本人の名前が書かれた診察券などが在中しており、君野を容疑者と認めて逮捕した」
-被害者の女児との面識は。
「現在のところ全くしゃべりませんので今後の取り調べで明らかにしたい」
-逮捕するまでに接触したのか。
「防犯カメラの捜査等で不審人物として把握していた1人だった。本人から話を聞き、居宅に被害者がいないことは確認した」
-居宅に被害者がいないのを確認したのはいつか。
「9月16日」
-女児が身につけていたリュックサックは容疑者宅から発見されたか。
「逮捕したばかりで、まだそこまでの捜査は行っていない」
-見つかっていない遺体の一部は発見されたか。
「まだ見つかっていない」
-容疑者に精神的な通院などの情報はあるか。
「病院関係の答えは差し控える」
-無職となっているが、生活保護を受けていたのか。
「今後の捜査で確認したい」
-遺体が入っていた袋の数と置かれた時期は。
「いつから置かれていたのかは今後の捜査で明らかにしたい。袋の数は捜査上支障があるので『複数の袋』としか言えない」
-袋の発見状況は。
「捜査員が付近の聞き込み、遺留品の発見等のために捜査をしていたところ異臭がしたので確認をし、袋を発見した」
-9月16日に捜査員が容疑者と接触したときのやり取りは。
「特段変わった様子はなかった」
-捜査員が容疑者宅を訪れ、中を見たのか。
「本人から話を聞いて、居宅の確認をした」(2014/09/24)引用:神戸新聞
神戸市長田区の雑木林で、切断遺体で見つかった生田美玲さん(6)の家族は24日、「最愛の子を失った現実を受け止めることが精一杯の状態です」などとするコメントを発表した。
コメントは「家族一同」とし、「今の気持ちを外へ発信するだけの気力がございません。現在、私たちにできることは静かに冥福を祈ることだけです」と記している。(2014/09/24)引用:神戸新聞
遺体で見つかった神戸市立名倉小1年の生田美玲(いくたみれい)さん(6)と、死体遺棄容疑で24日に逮捕された君野康弘容疑者(47)が住む同市長田区長田天神町や名倉町は、細い路地や急坂の階段が入り組んだ住宅街。遺体の遺棄現場となった雑木林のように、複雑な地形が住宅街の真ん中に“死角”を生んだとの指摘もある。子どもの見守り活動に取り組んできた地元住民からは「残念でならない」と、悲痛な声が相次いだ。
「昔からの住民はみんな顔なじみだが、アパートや文化住宅は入れ替わりが激しく、どんな人が住んでいるのか分からない」。長田天神町1-4丁目自治会の山本浩会長が地域の現状を語る。
特に、雑木林周辺は急な階段やのり面で「土地勘がなければ行けない」という。雑木林の場所には、阪神・淡路大震災まで住宅が立っていたが、震災後に更地になり、木々が生い茂っていったという。多くの住民が雑木林の存在を「よく知らなかった」と話す。
ただ、近くの女性(78)は「雑木林の近くの道は大通りに出る近道で、ランドセルを背負った子も時々いた」と指摘する。
この地域では以前から、登下校時の子どもの見守りや夜回りに熱心に取り組んでいた。美玲さんと子どもが仲良しだったという女性(31)も「顔見知りが多く、暗くなると、ほかの家の子にも『はよ帰りよ』と声を掛けていた」と話す。それでも幼い子どもの命が奪われた事件に、山本会長は「悔やんでも悔やみきれない」と唇をかんだ。(2014/09/24)引用:神戸新聞
神戸市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)=同市長田区名倉町5=の切断された遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)は、酒に酔って大声を出し、近隣で「トラブルメーカー」と受け止められていた。その半面、インターネットの交流サイトで「だれか友達になって」と呼び掛け、人とのつながりを求めるなど、孤独を持て余す人物像も浮かんできた。
君野容疑者の自宅は美玲さんの家から約150メートルの2階建て文化住宅。同住宅の関係者によると、生活困窮者を支援する神戸市内のNPOから紹介され、昨年6月に入居した。契約時、同容疑者は「身内はいない」と説明したという。
家賃は毎月、期日までに振り込んでいたが、部屋の水漏れを注意すると大声で怒鳴り返すなど「よく困らされた」と振り返った。
近くでスーパーを経営する男性(63)は「いつも日中に来店し、カップ酒を2、3個買った。常に酔っている感じ。最近、金髪にし、ふらふらしていた」。
焼き肉店を経営する夫婦によると、春先から数回来店。「『これいくら』と1品ずつ値段を尋ね、たいてい850円のランチと焼酎を頼んだ。ぼそぼそ話し、おとなしい感じで、昼間から外をぶらついていた」と話した。
近くのラーメン店員(36)は酒を持って歩く同容疑者をたびたび目撃。長田天神町1-4丁目自治会の山本浩会長は「トラブルはいろいろあった」。今夏には自宅ベランダにパンツ1枚の姿で出て何か叫んでいたという。
近所では猫に興味を持つ姿も目撃されている。君野容疑者の住む文化住宅の近くで約10匹の猫を飼う女性は昨年、同容疑者から「猫をほしい」と頼まれ、「かわいがるなら」と1匹を譲った。近くの男性は1年ほど前、美玲さんに似た女の子がたびたび、同住宅に猫を触りに来るのを見たという。「(君野容疑者と)接点があったかどうかは分からない」と話した。
一方で、君野容疑者は各種のインターネット会員制交流サイトに登録していたとみられ、交流を求める言葉を記していた。
GREE(グリー)には「君野康弘」名の登録があり、年齢、誕生日が同容疑者と一致。自己紹介欄などに「独身」「だれか友達になって下さい」と書き込んでいた。中国系の友達探し掲示板にも「結婚相手メルトモ募集」と書き込んでいたとみられる。(2014/09/25)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、行方不明になっていた市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)=同区名倉町5=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町=が、美玲さんの後をつける姿がコンビニの防犯カメラに写っていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。
兵庫県警はこの映像などから君野容疑者を不審人物としてマーク。身元が分かった翌日の16日、捜査員が同容疑者宅を訪れ、美玲さんの姿を捜したが、「知りません」と答えたという。室内は異臭など特段変わった様子はなかった。
君野容疑者は、11日午後3時20分~23日午後4時10分ごろの間、美玲さんの遺体を雑木林に遺棄した疑いが持たれている。県警長田署捜査本部によると、君野容疑者は「黙秘します」と述べ、容疑の認否を明らかにしていないという。
捜査関係者によると、11日午後3時15分ごろ、日傘を差して1人で歩く美玲さんが写っていたコンビニの防犯カメラに、美玲さんを気にしながら、後からふらふらと付いていく君野容疑者の姿が確認されたという。美玲さんは同5時半ごろ、同区大丸町2の大丸山公園付近などで目撃されて以降、足取りが分からなくなった。
美玲さんの遺体は刃物のようなもので切断された痕があり、頭部と胴体などが、何重にも包まれた6個の袋に別々に入っていた。袋は半径数メートルの範囲に無造作に置かれていたという。24日午後には同じ雑木林で新たに、遺体の一部とみられるものが見つかった。
袋の一部からは、折りたたんだ新聞紙やたばこの吸い殻などのほか、美玲さんが行方不明時に身に着けていたとみられるワンピースやサンダルも見つかった。衣服は切断されていなかったという。
遺体の発見場所は、君野容疑者の住居から北約30メートル、美玲さんの自宅から約100メートルの距離にあり、県警はこれまで捜索していなかった。(2014/9/25)引用:神戸新聞
生田美玲さん(6)の切断された遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は死体遺棄容疑で君野康弘容疑者(47)を逮捕したが、動機など謎の部分が多い。現場の状況などから考えられる犯人像について専門家に聞いた。
「冷静に犯行を実行している面と、ずさんさが混在している」。立正大の小宮信夫教授(犯罪学)はそう指摘する。遺体を切断している点で、1997年に神戸市須磨区で発生した連続殺傷事件に類似するが、今回の事件は「遺体を運びやすくするためと考えられ、異常に見えるが合理性がある」とみる。一方で(君野容疑者の犯行とすれば)「自宅近くに遺棄し、診察券を残すなど、焦りが感じられる。(犯行としての)レベルの低さも目に付く」と話す。
一方、甲子園大(宝塚市)の櫛田透教授(犯罪心理学)は「被害者は体が小さく、ただ運ぶためなら切断は必要ない」として、「性的な動機があったとみざるを得ない」と分析する。遺体の遺棄については「隠蔽(いんぺい)の意図が見られる点と見られない点がある。ちぐはぐで、衝動的な犯行と考えられる」と話す。
小宮教授は「犯人の性格や異常さに目を奪われると、事件の教訓が得られない。どのような手口を使ったのかを明らかにし、予防につなげる必要がある」と強調する。(2014/09/25)引用:神戸新聞
生田美玲さん(6)=名倉小1年=は11日午後3時から同5時半まで、外を歩き回る姿が目撃されていたが、どのように被害に遭ったかは分かっていない。学校に程近い一帯にどんな危険が潜んでいたのか。同じ時間帯に、美玲さんの足取りをたどった。
美玲さんは自宅を出て、学校前の市道交差点に続く下り坂を歩いたとみられる。南行きの一方通行で歩道が高さ約1メートルのガードレールで仕切られている。
美玲さんは身長115センチ。多くの車両が追い越していくが、運転手の目線からはガードレールに遮られ、姿が見えづらかった可能性がある。
交差点から南西へ、美玲さんの姿を防犯カメラが捉えたコンビニに向かう。赤信号になるとすぐに車列ができるほど交通量が多い。
美玲さんの目撃証言が途切れた午後5時半すぎ。夕闇が迫る。遺体発見現場の雑木林と、君野康弘容疑者(47)の自宅へ向かう道へ引き返す。
バス道から路地へ入ると、道幅が急に狭くなる。この日は兵庫県警の規制で近づけなかったが、近所の男性(63)によると、普段から車は入れず、人通りもまばらという。
突き当たりに、発見現場に通じる数十段の階段が見える。「傾斜が急で、まるで壁のよう。近づく気にならない」と男性。階段の横に、容疑者宅が薄暗く浮かんだ。(有島弘記)(2014/9/25)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、市立名倉小1年の生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は25日午前、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=の自宅の家宅捜索を始めた。(2014/9/25)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の遺体遺棄事件で、複数のビニール袋から切断遺体が見つかった雑木林では、兵庫県警の現場検証で血液反応が出なかったことが25日、捜査関係者への取材で分かった。ビニール袋の一部には血液が付着した新聞紙があったことも判明した。
県警長田署捜査本部は、別の場所で遺体が切断された可能性が高いとみて、死体遺棄容疑で逮捕した無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=の事情聴取を進め、25日午前から同容疑者宅の家宅捜索を始めた。同日午後にも同容疑者を神戸地検に送検する。
捜査関係者によると、ビニール袋は神戸市指定のゴミ袋や、スーパーのレジ袋など複数種で計6個あり、うち3個から切断された遺体が何重にも包まれた状態で見つかった。雑木林内の半径数メートルの範囲に無造作に置かれていたという。
一方、複数の袋から数日分の新聞紙が見つかり、一部には血液が付着していたことから、捜査本部は遺体を切断する際に使った可能性もあるとみて調べている。袋からはこのほか、たばこの吸い殻や君野容疑者の診察券、美玲さんが身に付けていたとみられるワンピースやサンダルも見つかっている。
君野容疑者の逮捕容疑は9月11~23日の間、同市長田区長田天神町1の雑木林に美玲さんの遺体を遺棄した疑い。県警によると、君野容疑者は雑談に応じるものの、事情聴取に対しては黙秘を続けている。
君野容疑者宅の家宅捜索は25日午前10時ごろから始まり、捜査員ら約15人が入った。同容疑者が1人で暮らしていた文化住宅2階を中心に調べ、建物にはブルーシートが張られた。(2014/9/25)引用:神戸新聞
神戸市長田区長田天神町1の雑木林で、市立名倉小1年の生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は25日午前、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=の自宅の家宅捜索を始めた。
住民らは動機や事件の全容解明を願いながら、出入りする兵庫県警の捜査員らを見守った。
捜索は同日午前10時ごろから始まり、捜査員約15人が硬い表情のまま、同容疑者の自宅に続く階段を上っていった。建物にはブルーシートが張られ、カメラなどを持った捜査員が出入りした。別の捜査員約20人は、遺体遺棄現場となった雑木林を検証した。
お供えにしようと菓子やジュースを持って訪れた同市兵庫区の男性(59)は「小学3年生の孫娘と重なった。凶器など全て見つけてほしい」。現場近くのバス停から見守った女性(75)は「事件を解明して美玲さんの死に報いてほしい」と話していた。(田中宏樹、有島弘記)(2014/9/25)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の切断遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=が、美玲さんの行方が分からなくなって以降、早い段階で遺体の入った袋を雑木林に捨てた可能性のあることが25日、捜査関係者への取材で分かった。
兵庫県警長田署捜査本部は同日、遺棄現場近くの君野容疑者宅を家宅捜索し、引き続き雑木林の現場検証を行った。26日も家宅捜索を継続する。
県警などによると、美玲さんは11日午後5時半ごろに自宅から約600メートルで目撃されて以降、足取りが途絶えた。その後の捜査で、同3時すぎに美玲さんの後を歩く君野容疑者の姿がコンビニの防犯カメラ映像で確認され、近くの別のカメラにも美玲さんの様子をうかがうような姿が撮影されており、不審人物の一人として浮上したという。
県警は同容疑者周辺の警戒を始め、13日前後からは捜査員とみられる2人組が君野容疑者宅の方向を車中からうかがう姿が複数の住民に目撃されていた。
捜査関係者によると、16日に捜査員が君野容疑者宅を訪れ、美玲さんの後をつけていたことを確かめると「酔っていて覚えていない」と説明。任意で押し入れや風呂場などを調べたが、美玲さんの姿はなかった。その後の警戒でも遺棄現場を訪れるなどの特異な行動は確認されなかったという。
県警は25日午後、同容疑者を神戸地検に送検した。(2014/09/25)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同区名倉町5=の切断遺体が見つかった事件で、美玲さんが通っていた小学校の平井正裕校長(59)は25日、美玲さんの母親(29)から、「子どもたちのために運動会を開いてほしい」と言われたことを明らかにした。
27日に予定され、美玲さんも楽しみにしていた運動会。事件を受けて延期となっていたが、母親の意向もあり10月4日に決まった。
平井校長は容疑者逮捕後の24日夕方、母親にお悔やみの電話をしたという。「運動会はどうしましょうか」と尋ねると、「やってください」と泣きながら話したという。美玲さんは、運動会のダンスを熱心に練習していた。
また、同小は26日午後4時半から、緊急の保護者会を開く。登下校時の見守りや運動会について説明し、臨床心理士が子どもの心の変化や対応についても助言する。(201/09/25)引用:神戸新聞
神戸市立名倉小1年、生田美玲さん(6)=同市長田区名倉町5=の遺体遺棄事件で、美玲さんが行方不明になった11日以降、逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑、同区長田天神町1=の自宅周辺から、女児がいたことを感じさせるような情報は浮かんでこない。「壁の薄い文化住宅で、幼い女の子がいたらすぐ分かるはず」。近隣の住民や捜査関係者らは口をそろえる。
兵庫県警は14日前後から、君野容疑者を警戒。16日には同容疑者が暮らす文化住宅を捜査員が訪ね、美玲さんを捜したが見つからなかった。
捜査関係者は、その間の君野容疑者について「家を出るたびに酒を買いに行っていた」と話す。常時、酒に酔っていたようだったという。
君野容疑者が暮らす文化住宅は2階建てで7部屋あり、同容疑者は2階南東の共用テラス前の部屋に住んでいた。この文化住宅をよく知る人たちは「古い建物で壁や床も薄い。女性や子どもは住んでおらず、住民以外の人がいたら、物音や人の気配は分かるだろう」とする。
同じ文化住宅の1階に住む40代の男性によると、同文化住宅のすべての部屋が水漏れしており、11、12、18、19日に業者が修理に来たが、特に変わったことはなかったという。
一方で、捜査員が訪問した16日前後には、君野容疑者に異変も見られた。複数の近隣住民によると、15日か16日の深夜、同容疑者の部屋から「ドタバタと音がした」という。40代男性が18日の夕方に同容疑者を見かけた時は「少し前に口げんかしたのに、突然『こんにちは』と言ってきて驚いた」という。
近くに住む女性(51)も17日ごろ、髪の毛を茶髪にし、文化住宅の共用テラスで上半身裸の君野容疑者を見かけた。「階段側を見たり、道路側を見たりしていた。夜中の2時とか3時ごろのこともあった」という。(2014/09/25)引用:神戸新聞
神戸市長田区の小学1年、生田美玲さん(6)の切断された遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)に接見した弁護士が25日、取材に応じ、同容疑者が「取り調べに疲れた」と話していると明らかにした。事件や美玲さんについての話はしなかったという。(2014/09/25-22:43)引用:時事ドットコム
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田(いくた)美玲(みれい)さん(6)=同区名倉町5=の遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は26日、死体遺棄容疑で逮捕した無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=の自宅から、美玲さんが行方不明時に持っていたとみられるリュックサックを発見した。
逮捕前の16日に自宅を訪れた捜査員に対し、君野容疑者は美玲さんとの面識を否定。捜査本部は同容疑者が美玲さんと接触したことを示す物証とみて入手の経緯などを調べる。
一方、県警は26日午前、同容疑者宅近くの草むらで遺体の一部のようなものを新たに発見。6個のビニール袋から切断遺体などが見つかった雑木林にも近く、県警は司法解剖して美玲さんとの関連を調べるほか、27日も同容疑者宅の捜索や雑木林の検証を続ける。
捜査関係者によると、見つかったのはクマの縫いぐるみが付いたリュックサック。11日に美玲さんが行方不明になった際、自宅からなくなり、県警が写真を公表していた。
県警は25日午前から君野容疑者の暮らしていた文化住宅を家宅捜索。2DKの間取りといい、26日夕になって捜査員がリュックサックを見つけ、母親に確認したという。
同日の捜索は午後6時半ごろまで続き、捜査員が同容疑者宅そばのマンホールを開けて調べたり、自宅から布団のようなものを運び出したりした。
捜査関係者によると、これまでの検証で雑木林の遺棄現場付近では血液反応はなかったという。(2014/9/27)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が見つかった事件で、27日は死体遺棄容疑で君野康弘容疑者(47)が逮捕されて初めての週末となった。さわやかな秋晴れとなったが、出歩く子どもたちは少なく、遺体発見現場周辺の公園は閑散としたまま。地域住民らは「まだ事件の全てが解決したわけではない」と不安を消せずにいる。
袋に入った遺体が見つかった雑木林から100メートルほど西の公園。滑り台や鉄棒で遊ぶ子どもたちの姿はなく、静まりかえっていた。校区内のほかの公園でも、同じような光景が見られた。
「あんな事件が起きて、子どもたちも外で遊ぶ気にならないみたい」。美玲さんと同じ名倉小に通う6年女児と3年男児の父親(44)が話す。今週末は家族そろって家で過ごすつもりという。
名倉小は美玲さんの行方が分からなくなった11日以降、子供や保護者に「一人での外出を避ける」「保護者から見える範囲で遊ぶ」などと注意喚起している。君野容疑者が逮捕されてからも同様の呼び掛けを続けている。
「普段から子どもをそんなに見かける地域ではないが、それにしても今日は少ない」と現場の雑木林に近い神戸電鉄長田駅前を歩いていた男性(69)。近くの県営住宅に住む女性(65)も「子どもがはしゃぐ姿を全然見なくなった」と声を落とした。
一方、美玲さんが行方不明になってから初めて外出するという親子も。同小2年の長男に持たせるため、居場所が分かる機能が付いた携帯電話を買いに行くといい、母親(40)は「少々高くても安心のために買います」と話していた。(2014/09/27)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)=同区名倉町=の遺体が見つかった事件で、兵庫県警が26日までに実施した無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑で逮捕=の自宅の家宅捜索では室内から目立った血液反応は検出されず、ナイフや包丁などの刃物も見つかっていないことが27日、捜査関係者への取材で分かった。
県警長田署捜査本部は捜索3日目となる27日も同容疑者宅で美玲さんとの関連を示す遺留物などを捜している。捜査関係者によると、君野容疑者が暮らしていた文化住宅は和室と洋室に台所のある2DKの間取りで、室内には空き瓶や弁当の容器などのごみが雑然と置いてあったという。
捜索は25日に始まり、26日には美玲さんの所持品とみられるリュックサックが室内から見つかった。県警は室内に落ちている毛髪などを採取するほか、試薬を使って血液の痕跡なども調べている。
一方、遺体の一部のようなものが26日、同容疑者宅近くの草むらで見つかっており、捜査本部は27日も切断遺体の入った袋が見つかった雑木林を中心に現場検証を続けている。
同日の家宅捜索は午前9時半ごろに始まった。君野容疑者宅や雑木林周辺はブルーシートに覆われたままで、住民が不安そうに作業を見守っていた。
近くの女性(80)は「美玲さんに関係するものをすべて早く見つけてほしい」と話していた。(2014/09/27)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)に接見した増田正幸弁護士が27日、取材に応じ、同容疑者が「取り調べは録音・録画されている」と話したことを明らかにした。増田弁護士も取り調べの様子を可視化するよう兵庫県警に申し入れたという。
増田弁護士の接見は24日から4日連続。この日も事件についての会話はなく、26日に美玲さんのものとみられるリュックサックが見つかったことについても「一切していない」と述べた。君野容疑者は「(取り調べに)黙秘している」と話したという。
増田弁護士は「取り調べでは生い立ちなど身の上話をしているようだが、詳しく『こういう話を聞かれた』というのは分からない」と説明。健康状態は「そんなに悪くなさそうだった」と述べた。
君野容疑者は弁護人の選任方法を尋ねるなど刑事手続きの説明を受け、増田弁護士を弁護人に選んだという。(2014/09/27)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が見つかった事件で、美玲さんが行方不明になった11日、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)が美玲さんの様子をうかがうように立つ姿が、別の防犯カメラにも記録されていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警長田署捜査本部は、君野容疑者が美玲さんに関心を持っていたことを示す映像とみて当日の行動を調べる。
美玲さんは11日午後5時半ごろに目撃され、それ以降の足取りが分からない。県警によると、同日午後3時すぎに日傘を差して歩く美玲さんが写っていたコンビニの防犯カメラに美玲さんの後をついて歩く君野容疑者の姿が確認されている。
捜査関係者によると、新たに判明したのは、美玲さんが訪れた同級生のマンション入り口に設置されたカメラの映像。コンビニ前を通った後、マンションに入った美玲さんをうかがうような君野容疑者の姿が記録されていた。その後、コンビニのカメラに元来た方向に戻る同容疑者の姿も写っていた。美玲さんに声を掛けるなど接触した様子はなかった。
君野容疑者は逮捕前の16日に自宅を訪れた捜査員に美玲さんとの面識を否定。一方、26日の捜索で、同容疑者宅から美玲さんのものとみられるリュックサックが見つかった。捜査本部は君野容疑者が防犯カメラに写った後、美玲さんに接触した可能性があるとみて当日の足取りを調べる。
君野容疑者宅の捜索は3日目となる27日も続いた。捜査関係者によると、26日までの捜索で室内から刃物は見つからず、目立った血液反応も検出されていない。(2014/09/28)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)=同区名倉町=が遺体で見つかった事件で、兵庫県警による遺体発見現場となった雑木林の現場検証や、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町=宅の家宅捜索は、27日も続いた。県警が周囲の立ち入りを規制してから5日目。逮捕後初の週末にもかかわらず、周辺の物々しい状況は変わらないまま。住民からは「いつまで続くのか」「徹底した捜査を」など複雑な思いが交錯した。
県警長田署捜査本部が容疑者宅の捜索に入ったのは25日で、初日の押収物はゼロ。翌26日に美玲さんの所持品とみられるリュックサックが見つかったが、室内から目立った血液反応は検出されず、刃物も発見されなかった。「さらなる有力な証拠を見つけたい」(捜査関係者)として捜索は3日目に入った。
県警は容疑者宅や雑木林を取り囲むように、半径約80メートルの範囲で立ち入りを規制。路地や急な階段が入り組んだ地域には、テープ20本前後の規制線が張られ、警備の警察官も配置されている。特に、容疑者宅や雑木林につながる道がある大通りは、警察車両が数珠つなぎで駐車し、捜査員らの出入りも激しい。
最寄りのバス停留所が騒然としているため、隣の停留所を使う女性(79)は「女の子が亡くなったのだから、致し方ない」と話す。
規制線から少し離れた場所では、静かに手を合わせる女性の姿も見られた。
美玲さんと同じ名倉小に通う2児の母親(48)は「捜索に時間がかかっているのは、容疑者が黙秘しているからでは。なぜあんなひどいことが起きたのか、徹底的に調べてほしい」と願う。
捜索は28日も続くという。雑木林のそばのマンションに住む男性(54)は「事件は現実として受け止め、一日も早く全容解明されるよう、捜査に協力するしかない」と話した。(2014/09/28)引用:神戸新聞
神戸市長田区の名倉小1年、生田美玲さん(6)が遺体で見つかった事件で、兵庫県警による家宅捜索は28日終わった。現場周辺に張り巡らされた規制線は遺体発見から5日ぶりに外されたが、住民からは「早く事件の解明を」と不安の声が上がった。
県警長田署捜査本部は、死体遺棄容疑で逮捕した無職君野康弘容疑者(47)の文化住宅を4日間にわたり捜索していた。
近くの女性(24)は以前、すれ違う君野容疑者にじっと見られたことがあるという。「美玲さんの親族と知り合いで、事件のことが今も信じられない。怖い」とおびえる。別の男性(49)は「物音一つにびくびくする生活が続いている。早く真相を解明してほしい」と話した。
美玲さんの遺体が見つかった雑木林近くの階段には花束が供えられ、傘が好きだった美玲さんのために、紫色の子ども用の日傘などが置かれていた。(2014/9/28)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が見つかった事件で、無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑で逮捕=の自宅アパートから見つかった美玲さんのものとみられるリュックサックは、たんすの引き出しにあったことが28日、捜査関係者への取材で分かった。
リュックサックは26日の捜索で見つかった。捜査関係者によると、引き出し内に同容疑者の私物と一緒に置かれていた。大きな破損や目立った血痕などはなかったという。兵庫県警長田署捜査本部は、美玲さんが11日に行方不明になった際に持っていたものとみてDNA型鑑定し確認を進めている。
県警は28日、4日間の家宅捜索を終え、室内にあった洗濯機などを押収したとみられる。捜査関係者によると、これまでの捜索で室内から目立った血液反応は検出されず、ナイフや包丁などの刃物も見つかっていない。
一方、県警は同日、アパートから北東約200メートルの神戸電鉄長田駅周辺の草むらを調べた。捜査関係者によると、金属探知機を使い、遺体の切断などに使った刃物や遺留品がないかを確認したという。
28日に接見した弁護士によると、君野容疑者は黙秘を続けている。(2014/09/29)引用:神戸新聞
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が遺体で見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は29日、死体遺棄容疑で逮捕した無職君野康弘容疑者(47)の自宅アパートから美玲さんの微量の血液を検出したことを明らかにした。
県警捜査1課の岩野一義次席との主なやりとりは次の通り。
「9月25~28日に君野容疑者の居宅内を検証した。居宅内から(血痕があったことを示す)ルミノール反応があり、微細な血液が検出された。血液はDNA型鑑定で被害者のものと判明している」
-血液やルミノール反応の出た場所、範囲、量は。
「捜査に支障があるので言えない」
-居宅内で遺体を損壊したという見立てか。
「そこまでは言えない」
-出たのは1カ所か複数か。
「言えない」
-このタイミングで発表するのはなぜか。
「昨日で検証が終わり、広報の必要性と、発表することによる捜査上の支障を総合的、慎重に検討した」(2014/09/29)引用:神戸新聞
神戸市長田区の生田美玲(いくたみれい)さん(6)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)が昨年から今年にかけ、少なくとも約260回、110番を繰り返していたことが29日、兵庫県警への取材で分かった。酒に酔ったような状態で意味不明な内容を告げることも多く、9月は上旬に約10回の通報があったが、美玲さんの行方不明後は一度もなかったという。
県警によると、君野容疑者宅の固定電話からの通報は昨年8月に始まった。昨年だけで計約140回、今年は1月7日~9月8日に計約120回あった。
大半は緊急の用件ではなく、「猫がいなくなった」「よその猫が自分の猫の餌を食べた」などの相談が中心。プロ野球の試合結果を尋ねる電話などもあったが、子ども関連や事件を類推させるものはなかった。近隣の騒音や水漏れの苦情、住人とのトラブルなども十数回あった。
9月は3、6、8日に計約10回の通報があったが、美玲さんが行方不明となった11日以降は止まっていた。
県警は君野容疑者の通報に対し、トラブルなどでは長田署員らが駆け付けて対応に当たり、相談の場合は内容に応じた専用の電話番号を伝えるなどしていたという。(2014/9/30)引用:神戸新聞
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が発見されてから30日で1週間。死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=はアパートに1人で暮らし、近くに身寄りもなかったという。「おとなしい」という知人がいる一方、周囲とのトラブルが絶えなかった。転々とした居住先で同容疑者を知る住民らへの取材から、その人物像を探った。
君野容疑者は鹿児島県南九州市出身。父親は大阪で働き、幼いころから祖母と2人で暮らしていた。進学した同県内の水産高校の同級生は「まじめでおとなしい性格だった」と振り返る。
高校卒業後、陸上自衛隊に入ったが、2年で退官。その後は食品メーカーやパチンコ店などで働いていたという。
25歳の時、慕っていた祖母が死去。その後は関東や大阪、神戸などを転々とし、風俗店などで働く。35歳ごろに神戸で結婚し、娘を1人もうけたが、離婚した。大阪で一時、暴力団に入ったこともあったという。
数年前に神戸市兵庫区のアパートに入居。昨年6月ごろ、長田区内に移って生活保護を受けながら暮らしていたが、ごみを出さずに部屋の中にアリがたかり、近隣ともめて2週間ほどで退居。現在の同区長田天神町1のアパートに入った。
近隣の住民には、昼間から酒を飲み、路上で大声を上げる姿を目撃されている。近くの主婦(38)はアパート前を通りかかった際、2階テラスにいた君野容疑者から、つばを吐きかけられた。
また、兵庫区の知人男性の集合住宅に入り浸り、毎日のように昼間から夜中まで酒を飲んで騒いでいた。昨年11月には、下の階の男性(72)が苦情を言うと、君野容疑者は自ら警察に通報し、さらに男性を「わしは組のもんや」とどう喝したという。
今月21日、知人に連れられた君野容疑者は「アオキ」と名乗り、同区内の教会で礼拝と食事が提供される会に参加した。牧師によると、礼拝の際に「罪には必ず裁きがある。悔い改めなければならない」との話をすると、君野容疑者は立ち去ろうか迷うようなそぶりを見せ始めた。
気になった牧師が礼拝後に声を掛けると、目も合わさず、手が震えていた。言葉少なだったが「食欲がない」と話し、提供された昼食にもほとんど手を付けなかったという。(2014/9/30)引用:神戸新聞
!!容疑者宅周辺を再捜索 女児遺体遺棄事件で兵庫県警!!
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が見つかった事件で、無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑で逮捕=が黙秘を続ける中、兵庫県警長田署捜査本部は自宅アパート周辺の捜索を再開している。遺棄現場が容疑者宅に近い雑木林だったことを重視し、半径約200メートルの範囲を中心に警察犬を投入するなどして容疑を裏付ける物証を捜している。
30日に接見した代理人弁護士によると、君野容疑者は黙秘を続けている。代理人が渡した取り調べ状況を記録するノートには簡単な書き込みが毎日あるという。
県警は28日まで4日間続けた自宅の捜索・検証で、美玲さんの血痕と、行方不明時に持っていたとみられるリュックサックを発見。室内の指紋や毛髪などを採取し、美玲さんとの関連を調べている。
君野容疑者から具体的な供述が得られない中、県警は物証を積み重ねて遺棄の経緯などの立証を目指す。そのため家宅捜索を終えた28日以降も捜査員をアパート周辺に配置した。
30日も逮捕直前に君野容疑者が訪れていたとみられる神戸電鉄長田駅周辺や自宅近くの雑木林を警察犬などを使って捜索した。(2014/10/1)引用:神戸新聞
女児死亡推定、9月中旬ごろ 捜査本部会見 一問一答
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は1日、司法解剖の結果、美玲さんの死因は不詳と発表した。
県警捜査1課の岩野一義次席との主なやりとりは次の通り。
「9月24、29の両日、神戸市長田区長田天神町の草むら内で発見された遺体の司法解剖を行った。死因は不詳。死亡推定は9月の中旬ごろ。なお、遺体発見当初、遺体の腰部分が未発見と発表したが、解剖の結果、骨盤が確認できた」
-後から見つかった遺体の一部のようなものも美玲さんとDNA型が一致したのか。
「後から見つかったものはすべて被害者のDNA型と一致した」
-骨盤の確認はいつ。
「解剖の時だ」
-骨盤はポリ袋の中にあったのか。
「出てきている状況から見ると、最初の遺体発見時のもの。解剖して詳細に見れば確認できた」
-中旬ごろとは9月11日から20日を指すのか。
「解剖医の説明によると、死後1週間から2週間と推定される、とのこと。あくまでも解剖医の説明だ」
-死後1週間というのは解剖日からさかのぼってか。
「そう」
-腰の部分は見つかったという認識でいいのか。
「骨盤が、解剖した時に新たに確認できた、ということを申し上げている」
-見つかったというよりは確認できたということか。
「解剖によって確認できた」
-切断部位は変わってくるのか。
「詳しい状況については答えられないが、最初に発表した状況は変わりない」
-刺し傷や鬱血は。
「傷については、明確な生活反応があるような外傷は認められないという話だ」
-切断面以外に目立った外傷はないのか。
「切断面を含めて、生前につけられたような外傷はなかった」
-骨の切断面はどうなっているのか。
「言えない」
-後から見つかった遺体の一部はどの部位か。
「捜査に支障があるので回答は控える」
-切断方法は特定できているのか。
「凶器類については、離断面の状況から判断すると、あくまで推測だが、鋭利な刃物が使われた可能性がある」
-包丁やナイフか?
「鋭利な刃物としか、解剖医も言えない。あくまで可能性だ」
-捜索はまだ続いているのか。
「続いている。容疑者、被害者の行動範囲に何が落ちているか分からないので、それらを全部発見するためにやっている」(2014/10/1)引用:神戸新聞
女児死亡は不明直後から1週間後か 神戸・遺体遺棄事件
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は1日、司法解剖の結果、遺体は解剖を始めた9月24日時点で死後1~2週間とみられると明らかにした。死因は特定できず、遺体は死後に鋭利な刃物で切断された可能性があるという。
捜査関係者などによると、美玲さんは9月11日午後5時半ごろに自宅から約600メートルで目撃されて以降、行方不明となっており、不明直後から1週間後ぐらいまでに死亡したとみられる。
遺体は同23日午後4時ごろ、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町=の自宅近くの雑木林で見つかった。頭部と胴体部分などに切断されて別々のビニール袋に入れられていた。
捜査本部は同24日、DNA型鑑定で美玲さんの遺体と確認。現場検証では、付近の草むら4カ所から遺体の一部のようなものも相次いで見つかった。
捜査本部によると、死因については、遺体が切断され時間が経過しているため、特定できなかった。死亡推定時期は9月中旬ごろで、切断面も含めて生前に付けられたような傷はなかった。
また、遺体発見時に未発見としていた腰の部分については、当初見つかった遺体の中に骨盤が含まれていることを確認したという。草むらで相次いで発見された遺体の一部も、DNA型鑑定で美玲さんのものと判明した。
捜査関係者によると、これまでの捜索で、切断に使われたとみられる刃物は見つかっていないという。
一方、1日に接見した代理人弁護士によると、同容疑者は黙秘を続けているという。
2014/10/1引用:神戸新聞
容疑者宅浴槽下から包丁 切断に使用か 神戸・遺棄事件
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)の自宅アパートの浴槽下から包丁が見つかっていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警長田署捜査本部は包丁が遺体の切断に使われた可能性もあるとみて調べている。
捜査関係者によると、浴室などから美玲さんの血痕が見つかっていたことも判明。一部の血痕は拭き取られたか、流されるなどした形跡があったという。
県警は9月25日から4日間、君野容疑者宅を捜索・検証。捜査関係者によると、血痕は浴室や別の部屋でも見つかり、DNA型鑑定で美玲さんの血液と一致したという。
美玲さんは9月11日午後5時半ごろに目撃されて以降、行方不明となった。遺体は同23日、君野容疑者宅近くの雑木林で見つかり、切断されて複数のビニール袋に入れられていた。袋の表面からは君野容疑者の指紋が検出されたという。
県警によると、遺体は時間が経過しており、死因は特定できず、不明直後から1週間後ぐらいまでに死亡したとみられる。遺体は死後に鋭利な刃物で切断された可能性があるという。
一方、3日に接見した代理人弁護士によると、君野容疑者は黙秘を続けているという。
2014/10/4引用:神戸新聞
容疑者「知らない人」 級友が証言 神戸・女児遺棄事件
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくた・みれい)さん(6)が遺体で見つかった事件で、美玲さんとよく一緒に遊んでいた同級生が、死体遺棄容疑で逮捕された無職君野康弘容疑者(47)のことを「知らない」と話していることが4日、関係者の話で分かった。美玲さんが行方不明になった先月11日まで、2人に面識がなかった可能性が高いことを示しており、こうした証言が事件の経緯解明につながる可能性がある。
美玲さんは同じ学年の女児2人と仲が良く、放課後は毎日のように校区内の公園などで一緒に遊ぶ姿が見られたという。
君野容疑者の逮捕後に顔写真を見た1人の女児(6)は、神戸新聞社の取材に「知らない人」とし、美玲さんから君野容疑者と思われる人のことを聞いたことも「ない」と話した。また、この女児の家族によると、君野容疑者のアパート周辺に「(美玲さんと一緒に遊ぶ際に)近寄ったこともない」と話しているという。もう1人の女児(7)も同様に、君野容疑者との面識などを否定しているという。
兵庫県警などによると、美玲さんが行方不明になった11日、美玲さんの後ろを歩く君野容疑者の姿などが、複数の防犯カメラに写っていた。君野容疑者宅から美玲さんの血痕などが見つかったが、事件以前に2人に接点があったかどうかは分かっていない。
2014/10/5引用:神戸新聞
生田美玲さんの遺族がコメント 神戸・女児遺棄事件
生田美玲さんの遺族は6日、代理人弁護士を通じてコメントを出した。内容は次の通り。
◇ ◇
本日、娘の葬儀が営まれました。
私たち家族は、娘を、大事に、慈しんで育ててきました。
娘は、明るくて活発な子でした。音楽が好きで、家族の前で歌ったり、歌に合わせてダンスをしてくれました。絵も好きで、親子で一緒に妖精の絵を描いて遊んでいたことが昨日のように思い出されます。友達が多く、毎晩、一緒に食事をするときに、友達と話したことや学校であったことを楽しそうに話してくれました。娘は、私たち家族の宝物でした。
そのような娘の命を奪った犯人については、ただ、憎いとしか言いようがありません。
事件後の報道によれば、逮捕された被疑者は、黙秘していると聞いています。犯人ではないというのであれば、そのことを自分の口で説明してほしいと思います。私たち家族は、事実を知りたいと願っています。
また、報道のなかには、娘に対して心ないものがありました。そのような報道については、代理人弁護士を通じて、私たちの思いを伝えさせていただいております。
私たち家族は、いまだに娘の命が失われたことが実感できていません。娘のことを思い出すだけで涙があふれてきて、それ以上のことを考えることができない日々を送っています。
しかし、今日は、心を静めて娘を見送りたいと思います。また、娘が仲良くしていた同級生の皆さんが娘を見送ってくれることをありがたく思います。
私たち家族は、娘とは6年間しか一緒にいることができませんでした。しかし、娘は、今後も、私たちの心の中に生き続けます。娘には、「ずっと一緒にいるからね」と伝えてあげたいと思います。
2014/10/6引用:神戸新聞
涙でヒマワリ献花 生田美玲さん葬儀 神戸・遺棄事件
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が遺体で見つかった事件で、美玲さんの葬儀が6日、同市中央区の斎場で営まれた。同級生や保護者、教職員ら約200人が参列。歌を歌ったり、美玲さんが好きだったヒマワリを手向けたりして最後の別れを告げた。
同小の平井正裕校長(59)によると、葬儀には1年生21人を含む38人の子供が参列。黙とうをささげた後、美玲さんの誕生から6年間の写真や運動会の様子などが流され、会場は涙に包まれたという。
美玲さんが好きだったヒマワリを1人ずつ献花した後、喪主の母親のあいさつが代読された。遺影とともに同級生が描いた似顔絵も飾られ、代表の子供が「いつまでも友達だよ」などとあいさつしたという。
参列した子供の母親は「あんな小さな子が事件に巻き込まれたかと思うと胸がつまった。気持ちはまだ日常には戻れない」と不安な心中を明かした。(阿部江利、長江優咲)
2014/10/6引用:神戸新聞
神戸女児遺棄事件 殺人容疑で午後にも再逮捕 県警
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は14日午後にも、女児に対する殺人の疑いで、無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕する。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、君野容疑者は9月11日午後3時20分から同月中旬までの間、自宅アパート室内もしくはその周辺で、女児を殺害した疑いが持たれている。
捜査関係者によると、女児は何らかの方法で殺害され、同容疑者宅で切断された後に遺棄されたとみられる。君野容疑者はこれまで具体的な供述はしていないが、捜査本部は同容疑者が殺害にも関与した疑いが強まったとして再逮捕する。
県警によると、女児は9月11日に行方不明となり、23日に君野容疑者宅近くの雑木林で、複数のビニール袋に入れられた遺体が見つかった。容疑者宅の捜索・検証で浴室などから女児の血痕を検出し、浴槽下で包丁が発見された。
2014/10/14引用:神戸新聞
神戸女児遺棄事件 殺人の疑いで再逮捕 捜査1課長一問一答
神戸市長田区の小1女児遺棄事件で、兵庫県警長田署捜査本部は14日、殺人の疑いで無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕し、矢野浩司・捜査1課長らが会見した。主なやりとりは次の通り。
-本人の認否は。
「『黙秘します』と言っている」
-殺害に関与したと考える根拠は。
「証拠関係になるので、詳細は申し上げられない。ただ、被害者の女児は行方不明になる前に病歴や既往症もない。事故にあった形跡も今のところ見受けられない。さらには遺体が遺棄されているという状況から他人によって殺害されたと認定している」
-被害者との接点は。
「証拠関係になるので、答えは差し控えたい。これまでの捜査に加えて今後の捜査で解明していく」
-容疑者宅から見つかった包丁の関連は。
「証拠関係については答えられない」
2014/10/14引用:神戸新聞
神戸女児遺棄事件、47歳男を殺人容疑で再逮捕 県警
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警長田署捜査本部は14日、殺人の疑いで同区長田天神町1、無職君野康弘容疑者(47)=死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕した。同容疑者は殺人容疑についても認否を明らかにせず、依然として黙秘しているという。
逮捕容疑は、9月11日午後3時20分から同月中旬までの間、自宅アパート室内もしくはその周辺で、何らかの方法で女児を殺害した疑い。県警によると、君野容疑者は「黙秘します」と供述しているという。
県警によると、女児は9月11日に行方不明となり、23日に君野容疑者宅近くの雑木林で、複数のビニール袋に入った遺体が見つかった。容疑者宅からは浴室などで女児の血液が検出され、浴槽下で包丁が発見された。
遺体の司法解剖で、死因は特定できなかったが、県警は女児が行方不明から約1週間以内に死亡したと推定。女児が行方不明後に病気になったり、交通事故に遭ったりした可能性が低いことに加え、遺体の状況から殺害されたと判断したとみられる。
君野容疑者は9月24日、死体遺棄容疑で逮捕された。弁護士によると、雑談には応じているが、一貫して黙秘しているという。
神戸地検は10月14日、死体遺棄容疑について処分保留とした。
【神戸・小1女児遺棄事件】 神戸市長田区の市立名倉小1年の女児(6)が9月11日午後、下校後に行方不明になり、兵庫県警が12日、公開捜査を開始。23日にビニール袋に入った切断遺体が見つかり、24日に女児と確認された。袋には診察券や、唾液が付着したたばこの吸い殻が入っており、県警は同日、死体遺棄容疑で無職君野康弘容疑者(47)を逮捕。家宅捜索と現場検証で、たんすの中から女児のものとみられるリュックサックを押収。浴室などで女児の血液が確認され、浴槽下の隙間から包丁が見つかった。
2014/10/14引用:神戸新聞
神戸女児殺害事件 容疑者「つらい」接見弁護士に
神戸市長田区の女児遺棄事件で、殺人容疑で再逮捕された君野康弘容疑者(47)。兵庫県警などの取り調べに対し、雑談には応じるものの、事件に話が及ぶと「黙秘します」と告げるという。死体遺棄容疑で逮捕された9月24日以降、弁護士が毎日接見しているが、事件について語ることはないという。
これまでに接見した弁護士によると、君野容疑者は食事や睡眠は取れているという。一方、留置場では警察官による24時間対面監視が続いており、「つらい」と漏らすこともあった。
取り調べの様子は初期から録音・録画されているといい、弁護士は「矢継ぎ早に質問されるなどした際は、疲れを感じているようだ」としている。
10月14日の接見では再逮捕について弁護士から説明を受けたが、「特に変わった様子はなかった」という。
弁護士は君野容疑者について「積極的に発言する人ではなく、感情が表に出るタイプでもない」と分析。取り調べの内容などを記録してもらうために差し入れた「被疑者ノート」も空欄が目立つといい、「本人が話さない限り、事件の話はしない」としている。(初鹿野俊、長谷部崇)
2014/10/15引用:神戸新聞
神戸女児殺害事件 遺族がコメント「事実分からず苦しみ続けています」
神戸市長田区の女児遺棄事件で、無職君野康弘容疑者(47)が殺人容疑で再逮捕されたことを受け、女児の遺族が14日、「何一つ事実が明らかになっていない現状に苦しみ続けています」などとするコメントを代理人の弁護士を通じて出した。
黙秘を続ける君野容疑者に対し「容疑者が犯人かどうかを判断することができません」と吐露し、「私たちはなぜ娘の命が奪われなければならなかったのかを知りたいと願っています」と記した。
さらに「事実を知ることができなければ、前を向いて歩きだすことができません」とし、「犯人の口から、事件の内容が語られることを望んでいます」と求めた。
2014/10/15引用:神戸新聞
神戸・女児殺害容疑で再逮捕 接点、動機不明のまま
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は14日、殺人容疑で無職君野康弘容疑者(47)を再逮捕した。黙秘を続け、女児との関連が語られない中、容疑者宅から見つかった包丁や血痕など間接的な物証を積み上げ、殺人容疑での立件に踏み切った。
捜査関係者によると、女児が行方不明になった9月11日以降の2人の接点は明らかになっていない。司法解剖で死因は特定されず、殺害方法だけでなく、女児が死亡した経緯も不明のままだ。
「(女児は)健康体で病気や事故による死亡は考えられない」。再逮捕の会見で、捜査幹部は殺人容疑での立件を判断した理由を説明した。しかし、殺害に関与したと考える根拠については「証拠関係になるので答えられない」と繰り返した。
県警はこれまでの捜査で、遺体の遺棄に使われたビニール袋から同容疑者の指紋を検出。容疑者宅の浴室などで女児の血液を発見し、浴槽下から遺体の切断に使ったとみられる包丁も見つかった。捜査幹部は「状況から、ほかの人物はあり得ない」とする。
県警は、君野容疑者が9月11日に女児の後ろを歩く姿を防犯カメラで確認。しかし、再三の聞き込みでも2人で歩く姿は目撃されておらず、同容疑者宅へと移動したルートも判然としない。
黙秘する君野容疑者から供述を得るため、県警は同容疑者が幼少期を過ごした鹿児島県などに捜査員を派遣。大阪市内に住む親族とも接触し、動機解明につながる糸口を探している。
捜査幹部は「黙秘が続いても公判が維持できるほどの有効な証拠を集めていくしかない」としている。
【殺意の証明困難】元検事の落合洋司弁護士の話
現段階で容疑者の自宅から見つかった被害者の血痕や、遺体の切断に使われたとみられる凶器などは、容疑者と死体遺棄の結び付きを推認させる証拠でしかない。
このまま容疑者の供述がない状況では、部屋で女児と一緒にいたということや、何らか外傷に至るような行為があったことは推認できても、殺意をもって死に至らしめたということを証明するのは難しいのではないか。
遺体の処理方法などに不可解な点もあり、必要に応じて容疑者の責任能力も鑑定せざるを得ないだろう。
【過去にも認定例】甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)の話
遺棄現場から容疑者を示す明確な遺留物が見つかるなど、当初から少し不可解な事件だが、自供などの直接証拠がなくても間接証拠、すなわち状況証拠の積み重ねで殺人罪が認定されたケースはこれまでもある。
自宅に連れ込む最中で被害者を誤って死亡させたという想定もできるため、「これは殺人である」と立証するには、殺意と殺人行為がいずれもあったことを証明する必要がある。
遺体から死因が特定できず、容疑者の自供もない以上、裁判員裁判でも分かりやすく説明できるような客観的な証拠を積み重ねるしかないだろう。
2014/10/15引用:神戸新聞
女児遺体に未消化の食物、不明直後殺害か 神戸女児殺害事件
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)が殺害された事件で、司法解剖で女児の胃などから未消化の食物が検出されていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。女児が行方不明となった当日に食べた給食の可能性もあり、兵庫県警長田署捜査本部は死亡時期の特定につながる物証とみて調べている。
女児は9月11日午後に行方不明になった。23日に同区長田天神町1、無職君野康弘容疑者(47)=殺人容疑で再逮捕=の自宅アパート近くの雑木林で、複数のビニール袋に入った遺体が見つかった。
同小などによると、11日の給食は午後0時半ごろに提供され、ミートソーススパゲティとパン、フライビーンズ、ブドウの4品だった。女児はすべて食べたとみられるという。
捜査関係者によると、遺体の司法解剖で、女児の胃などから完全に消化されていない食物を検出。炭水化物とみられ、スパゲティの可能性があるという。
成人では通常、麺類や米などの炭水化物が胃で消化されるのに数時間を要するとされる。子どもではさらに時間がかかり、女児が給食後に何も食べていなければ、行方不明となった直後に殺害された可能性もあるという。
県警はこれまで、司法解剖の結果、死因は特定できなかったが、行方不明直後から約1週間後までに死亡したと公表。死亡推定日時の絞り込みを進めている。
2014/10/15引用:神戸新聞
神戸女児殺害事件 君野容疑者を送検 兵庫県警
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が殺害された事件で、兵庫県警長田署捜査本部は16日午前、殺人の疑いで無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町=を神戸地検に送検した。
送検容疑は、9月11日午後3時20分から同月中旬までの間、自宅アパート室内もしくはその周辺で、何らかの方法で女児を殺害した疑い。
君野容疑者を乗せたワンボックスカーは午前9時40分すぎに県警本部を出発。後部座席はカーテンで覆われ、同容疑者の表情は分からなかった。
君野容疑者と女児の具体的な接点は不明だが、県警による同容疑者宅の検証で、女児の血液が浴室などで検出され、浴槽下から包丁が見つかった。県警は女児を殺害後に自宅で遺体を切断し、遺棄したとみている。
捜査関係者によると、君野容疑者は雑談には応じるが、女児や事件については「黙秘します」と黙り込むという。県警は取り調べを録音・録画しており、弁護人によると、取り調べの全過程が対象という。
君野容疑者は9月24日、死体遺棄容疑で逮捕され、今月14日に殺人容疑で再逮捕された。
2014/10/16引用:神戸新聞
容疑者が認める供述 神戸女児殺害事件
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が殺害された事件で、殺人容疑で再逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=が、神戸地検の調べに対し、女児の殺害と死体遺棄への関与を認める供述を始めたことが21日、弁護人への取材で分かった。君野容疑者はこれまで黙秘を続けてきた。兵庫県警長田署捜査本部は動機や殺害方法なども調べる。(9面に関連記事)
弁護人によると、神戸地検の取り調べを受けた君野容疑者に20日夜に接見した際、殺人と死体遺棄容疑について「認めました」と話したという。具体的な供述内容については聞けていないという。
県警によると、君野容疑者は9月11日午後3時20分から同月中旬までの間、自宅アパート室内もしくはその周辺で、何らかの方法で女児を殺害し、自宅近くの雑木林に遺棄した疑いが持たれている。
君野容疑者は9月24日に死体遺棄容疑で逮捕されて以降、今月14日に殺人容疑で再逮捕されても一貫して黙秘していたという。
捜査関係者によると、供述を始める前の調べでは、君野容疑者と女児の具体的な接点は不明だが、県警による同容疑者宅の検証で、女児の血液が浴室などで検出され、浴槽下から包丁が見つかった。県警は女児を殺害後に自宅で遺体を切断し、遺棄したとみている。
弁護人によると、県警と地検は取り調べを録音・録画しており、取り調べの全過程が対象という。
2014/10/21引用:神戸新聞
神戸女児殺害事件 弁護士一問一答
神戸市長田区の女児殺害事件で、無職君野康弘容疑者(47)と接見した弁護人の増田正幸弁護士、高木甫弁護士が21日午前、神戸新聞社などの取材に応じた。主なやり取りは次の通り。
-黙秘はまだ続けているか。
「昨日の晩、認めたと聞いた。昨晩、簡単に報告だけ聞いて、今日再度確認した」
-どのような文言か。
「『認めました』という程度のこと。自供の具体的な中身は捜査当局に聞いてほしい。われわれは概括的な話を聞いているだけ」
-動機については。
「まだ聞けてない」
-殺人と死体遺棄、どちらについても自供ということか。
「と思う」
-話している様子は。
「特に今までと変わらない」
-女児や遺族に対する謝罪は。
「そういう話まではしていない」
-県警への調べに対して認めた。
「いえ、検察の調べに対して」
-黙秘から自認に転じ今後の接見に影響は。
「変わらない。『記憶通り、本当のことを話して』ということしかアドバイスしていない」
2014/10/21引用:神戸新聞
表情変えず「認めた」 容疑者弁護人に明かす 神戸女児殺害
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)が殺害された事件で、逮捕されて以降、一貫して黙秘していた無職君野康弘容疑者(47)が事件への関与を認める供述を始めた。兵庫県警は容疑者宅から見つかった物証を積み上げ、殺人容疑での逮捕に踏み切ったが、今後の焦点は女児との接点や動機、殺害方法などの解明に移る。
「認めました」。弁護人が20日夜に接見した際、いつも通り「どうですか」との問い掛けに、君野容疑者は表情を変えずに答えたという。同容疑者は神戸地検での調べを受けた後で、弁護人は「普段と変わらない様子だった」と話した。
捜査関係者によると、これまでの調べでは、女児が行方不明になった9月11日以降の2人の接点は明らかになっていないという。司法解剖で死因は特定できず、殺害方法だけでなく、女児が死亡した経緯も不明だった。
県警はこれまでの捜査で、遺体の遺棄に使われたビニール袋から君野容疑者の指紋を検出。容疑者宅の浴室などで女児の血液を発見し、遺体の切断に使われたとみられる包丁も見つけた。これらの間接的な物証を積み上げ、同容疑者を殺人容疑で再逮捕した。君野容疑者は留置場で警察官が24時間態勢で監視する状態にある。黙秘を続けてきた同容疑者に対し、県警は同容疑者の親族や友人にも接触し、周辺で聞き込みを続けて動機の解明につながる糸口を探している。供述を始めたことにも捜査関係者は「確実に立証できる有効な証拠を集めるだけ」と淡々と話した。
2014/10/21引用:神戸新聞
「絵のモデルになって」と声かけた 神戸女児殺害事件で容疑者
神戸市長田区の小1女児殺害事件で、殺人容疑で再逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=が被害女児に対し「『かわいいね。絵のモデルになってくれないか』と声をかけた」などと話していることが21日、同容疑者に接見した弁護人への取材で分かった。女児と面識はなかったといい、「とんでもないことをした」などと反省の言葉も述べているという。
2014/10/21引用:神戸新聞
容疑者「大変なことをした」 弁護人一問一答 神戸女児殺害事件
神戸市長田区の女児殺害事件で、無職君野康弘容疑者(47)の弁護人を務める高木甫弁護士が21日午後の接見後、報道関係者の取材に応じた。やりとりの詳報は次の通り。
-接見の内容は。
「(21日午後に)検察官の調べがあったということだったので取り調べ状況と内容を聞いた」
-女児との接点は。
「本人が『コメントしていい』と言っているので申し上げると、まず顔見知りではないということ。『かわいいね。絵のモデルになってくれない』と声を掛けると『はい、いいよ』と言って付いてきた、と話している」
-それは11日の夕方か。
「それ前提の話だ」
-容疑者宅にか。
「そう」
-女児との面識は。
「全く初対面」
-当日見かけたということか。
「そう」
-自宅近くか。
「近くに銭湯があるようで、そこで声を掛けた、と」
-銭湯の中ではないのか。
「路上だろう」
-何時ごろ。
「細かいところは聞いていない」
-自宅に入った後は。
「コメントできない」
-遺族へのコメントは。
「現時点では動機面などについてはコメントできない。本人は『取り返しのつかないことをして、大変なことをしてしまった』と。『厳しい処分を当然受けなければならないことはよく分かっている』『いつも冥福を祈っています』とも。『本当に申し訳のないことをしました』という謝罪の言葉も話している」
-女児に声を掛けたのは。
「たまたま見かけて『絵のモデルになってくれないか』と声を掛けたら『はい、いいよ』と後を付いてきた、と。そうとしか聞いていない」
-アルコールの影響は。
「酒を飲んでいたことは間違いない」
-量は。
「一応尋ねたが、本人も覚えていない」
-経緯は覚えているのか。
「明確に記憶にあるから述べていると思う」
-この時点で認めたのは。
「『気持ちの整理がついた』と」
-謝罪の言葉を述べる際の様子は。
「コメントしない」
-「謝罪の気持ちを遺族に伝えてほしい」などの意思表示は。
「接見で、そういう気持ちを(マスコミに)伝えていいと述べたから今話している。それが前提ではないか」
-調べにも同様のことを述べているのか。
「そう本人は言っている。検察に確認をしてほしい」
2014/10/21引用:神戸新聞
「女児の首絞め殺害」 君野容疑者が供述 神戸女児殺害
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神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)が殺害された事件で、殺人容疑で再逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町1=が、神戸地検の調べに「女児の首を絞めて殺害した」との趣旨の供述をしていることが22日、捜査関係者などへの取材で分かった。兵庫県警長田署捜査本部は同容疑者が女児を自宅に誘い込んだ後、殺害したとみて調べている。
捜査関係者や弁護人によると、君野容疑者は今月20日から事件への関与を認める供述を始めたという。女児との接点については「面識はなかった。路上でたまたま見かけ、『絵のモデルにならないか』と声を掛けた」と供述。自宅に女児を誘い込んだ後、「首を絞めて殺した」などと殺害方法についても説明しているという。
捜査関係者によると、県警はこれまでの捜査で、君野容疑者の自宅アパートの浴室などで女児の血液を検出し、浴槽下から包丁を発見。行方不明時に女児が持っていたとみられるリュックサックもたんすの中から押収している。司法解剖で死因は特定できなかったが、女児を殺害後に自宅で遺体を切断し、遺棄したとみている。
一方、女児に声を掛けたことについて君野容疑者は「わいせつ目的ではなかった」などと話しているといい、動機などについてさらに詳しく事情を聴く。
2014/10/22引用:神戸新聞
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が殺害された事件で、無職君野康弘容疑者(47)が捜査当局の調べに、女児が行方不明になった当日の9月11日に「ひもで首を絞めて殺害した」と供述していることが24日、捜査関係者への取材で分かった。
兵庫県警と神戸地検は供述の裏付けを進め、動機を調べている。
弁護人の増田正幸弁護士らによると、君野容疑者は9月11日に自宅近くの路上で初対面の女児に「絵のモデルにならないか」と声を掛け、自宅に誘い込んだと説明。捜査関係者によると、その日のうちに、自宅でひもを使って殺害したと供述しているという。(2014/10/24-14:01)引用:神戸新聞NEXT
君野容疑者を鑑定留置へ 神戸・女児殺害事件
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲(いくたみれい)さん(6)が殺害された事件で、神戸地検は30日までに、無職君野康弘容疑者(47)=殺人容疑で再逮捕=の精神鑑定を実施する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。31日にも神戸地裁に鑑定留置を請求する。
捜査関係者によると、君野容疑者は現在、取り調べに応じているが、地検は女児の殺害状況などから、事件当時の精神状態を慎重に調べる必要があると判断したとみられる。
神戸地裁が請求を認めれば、君野容疑者の勾留はいったん停止される。鑑定医が数カ月かけて精神状態を調べ、それらをもとに地検は刑事責任が問えるかどうかを判断する。
捜査関係者や弁護人によると、君野容疑者は逮捕後、黙秘を続けていたが、今月20日から事件への関与を認める供述を始めた。女児との接点については「面識はなかった。路上で見かけ、『絵のモデルにならないか』と声を掛けた」と説明したという。
君野容疑者はこれまでの調べに、「ひもで女児の首を絞めて殺害した」と供述。女児を自宅に誘い込み、その日のうちに殺害したと説明しているという。
女児を殺害後、包丁を使って遺体を切断したことも認めているといい、「取り返しのつかないことをした。本当に申し訳ないことをした」と反省の言葉を述べているという。(2014/10/30-16:05)引用:神戸新聞
神戸地検、君野容疑者鑑定留置へ 小1女児殺害事件
神戸市長田区で市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が殺害された事件で、神戸地検が、無職君野康弘容疑者(47)=殺人容疑などで逮捕=の事件当時の刑事責任能力などを調べるため、鑑定留置する方針を固めたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。
女児の遺体が切断され、ポリ袋に入れられて遺棄されるという特異な犯行態様だった。別のポリ袋からは君野容疑者の診察券が見つかるなど不自然な点もあった。
裁判員裁判で責任能力が争点の一つになることを見据え、地検は捜査段階で精神鑑定の必要があると判断したとみられる。(2014/10/30-18:12)引用:神戸新聞
容疑者「包丁でも刺した」 神戸・女児殺害事件
神戸市長田区の小1女児殺害事件で、殺人容疑で再逮捕された無職君野康弘容疑者(47)=同区長田天神町=が、神戸地検の調べに「女児の殺害に包丁も使った」との趣旨の供述をしていることが30日、捜査関係者への取材で分かった。同容疑者は「首を絞めて殺害した」とも供述しており、兵庫県警長田署捜査本部はさらに詳しく経緯を調べる。
捜査関係者や弁護人によると、君野容疑者は女児が行方不明となった9月11日夕、同容疑者の自宅アパート近くの銭湯周辺で女児に声を掛けたという。
同容疑者は接点について「面識はなかった。路上で見かけ、『絵のモデルにならないか』と声を掛けた」と供述。女児を自宅に誘い込んだ後、ジュースを飲ませ、会話を交わしたという。
捜査関係者によると、君野容疑者は「(その日のうちに)ひもで首を絞めた後、首に包丁を刺した」と殺害の経緯を詳しく説明。首を絞めるために使ったひもは、友人から借りた釣り道具のロープだったという。
女児を殺害後、遺体を切断したことも認めているといい、県警は殺害に使ったとされる包丁も含めて、君野容疑者宅の浴槽下から見つかった包丁との関連を調べている。
一方、神戸地検は31日にも君野容疑者の精神鑑定を実施するため、神戸地裁に鑑定留置を請求する。(2014/10/31-07:15)引用:神戸新聞NEXT
女児を「包丁で首刺した」と供述 神戸殺害容疑男、精神鑑定請求
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が殺害された事件で、無職君野康弘容疑者(47)が捜査当局の調べに「ロープで女児の首を絞めた後、包丁で首を数回刺して殺害した」と供述していることが31日、捜査関係者への取材で分かった。
君野容疑者宅の浴槽下からは先端が欠けた包丁が見つかっており、兵庫県警と神戸地検は供述の裏付けを進める。
地検は31日、君野容疑者の事件当時の刑事責任能力を調べるため、神戸地裁に鑑定留置を請求し、認められた。医療施設に移送し、専門家による精神鑑定が行われる。神戸地裁によると、期間は31日から来年1月27日まで。(2014/10/31-13:44)引用:神戸新聞NEXT
容疑者を鑑定留置、約3カ月 神戸・女児殺害事件
神戸市長田区の市立名倉小1年、生田美玲さん(6)が殺害された事件で、神戸地検は31日、無職君野康弘容疑者(47)=殺人容疑で再逮捕=について、精神鑑定を実施するため神戸地裁に鑑定留置を請求し、認められた。
地裁によると、期間は同日から来年1月27日までの約3カ月間。鑑定医が面接を重ね、犯行当時、君野容疑者に違法性の認識があったかどうかや犯行動機が理解できるかどうかなど、7項目について調べるという。
鑑定留置されると、勾留の執行はいったん停止され、勾留期間には算入されない。地検は鑑定の結果を基に、刑事責任能力の有無や程度を判断し、起訴するかどうかを決める。(2014/10/31-19:26)引用:神戸新聞NEXT
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=を殺害したなどとする殺人や死体遺棄罪などに問われた無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判が7日から始まるのを前に、女児の母親が4日、弁護士を通じてコメントを寄せた。全文は次の通り。
◇
娘の事件について裁判が始まります。
私たち遺族は、いまだに娘の死を受け入れることはできていません。娘が着ていた洋服、娘が気に入っていた人形はそのまま置いてあります。何も悪いことをしていない娘がなぜ殺されなければならなかったのか、全く納得できていません。
私自身の状態は、事件直後から変わっていません。娘のことを考えない日はありません。何をしていても娘のことを思い出してしまいます。事件後、以前よりも、人と話をしたり外出をするといった普通のことができなくなりました。勇気を出して買い物に出かけても、娘が気に入っていた服や靴を見て涙があふれ出して、何も買うことができずに帰ってきたこともあります。いまだに夜は眠れない状態が続いています。それでも、私は、この裁判に参加することにしました。裁判に参加するのは、何よりも真実が知りたいからです。娘がなぜ殺されなければならなかったのか、被告人がなぜこのようなひどいことをしたのかを知りたいからです。被告人には、自分の言葉で真実を語ってほしいと思います。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判が7日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で始まる。君野被告は殺人や死体遺棄罪を認める一方、誘拐罪は「わいせつ目的」を否定しているとされ、動機面は明らかにされていない。切断遺体を複数のポリ袋で遺棄した猟奇的な内心も謎のままだ。真相は明らかになるのか。法廷での君野被告の供述が注目される。
事件は女児が行方不明となってから13日目の26年9月23日夕、急転した。神戸市長田区の雑木林で捜索中の兵庫県警の捜査員が異臭に気づいた。複数のポリ袋に子供の遺体が小分けされていた。ポリ袋の中には男の名前が記載された診察券もあった。翌24日、遺棄現場から約30メートルに住む君野被告が逮捕された。
君野被告は同月11日午後3時半ごろ、神戸市長田区名倉町の路上で女児に「絵のモデルになって」などと声をかけ、自宅に連れ込んだ-。検察側は、女児に対するわいせつ目的から事件が始まったとの構図を描く。捜査段階でも、女児が行方不明になった11日午後、コンビニなどの防犯カメラに女児の後ろを歩く君野被告の姿が写っていた。
だが、殺人罪などで起訴された昨年1月、弁護人は君野被告が犯行の経緯や動機について「分からない」と供述していると明らかにしていた。弁護側は「公判で明らかにする」としており、裁判員裁判開始前に検察、弁護側双方が証拠や主張を出し合う公判前整理手続きでは、「わいせつ目的か否か」が争点に絞り込まれた。女児を誘拐した後の犯行も残忍さが際立つ。起訴内容によると、君野被告は女児の首をロープで絞め、包丁で刺して殺害。26年9月16日までに女児の遺体を包丁で切断、自宅近くの草むらに遺棄したとされ、死体損壊、死体遺棄罪でも起訴された。
その一方で、犯行にはちぐはぐさも垣間見える。ポリ袋には診察券以外にたばこの吸い殻もあり、“証拠”を残しすぎていたのだ。
犯行当時は酒を飲んでいたともいう。こうした状況を受け、検察側は刑事責任能力の有無を慎重に判断するため、君野被告を起訴前の約3カ月間鑑定留置。鑑定医による精神鑑定の結果を受け、刑事責任を問えると判断している。
ある検察幹部は公判に向け、「君野被告がどうして残忍な行為をしたのか。それが分からなければ、なぜ娘がこんなことになったのかと悩み続けている両親に応えることはできない」と話している。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、殺人や死体損壊、わいせつ目的誘拐などの罪に問われた無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判の初公判が7日、神戸地裁(佐(さ)茂(も)剛裁判長)で開かれた。君野被告は「わいせつ目的で誘拐した記憶はありませんが、その他の事実は間違いありません」と述べ、起訴内容の一部を否認した。
検察側は冒頭陳述で、君野被告が犯行当日ま幼い女の子の性的な動画が含まれるアダルトサイトを見ていたとした上で、「外出時に被害女児を見かけて尾行し、声をかけて自宅に連れ込んだ」と指摘。さらに、「誘拐の発覚を防ぐために首を包丁で刺して殺害した」と主張した。
これに対し、弁護側も冒頭陳述を行い、「誘拐した時点で性的な感情を持っていたという検察側の主張は無理がある」と反論。君野被告が見ていた動画の中には少なかったとした上で、「犯行当日も偶然、女児を見かけて『かわいいな、友達になりたい』と思い声をかけた。わいせつ目的はなかった」として、わいせつ目的誘拐罪ではなく未成年者誘拐罪にとどまるとした。
起訴状によると、君野被告は26年9月11日午後3時半ごろ、長田区の路上で女児に「絵のモデルになってほしい」などと声をかけて自宅に連れ込んだ後、首をロープで絞め、包丁で刺して殺害。同月16日までに女児の遺体を損壊し、ポリ袋に小分けして自宅近くの草むらに遺棄したとしている。
公判では、女児の母親が被害者参加制度を利用し、意見陳述する予定。判決は18日に言い渡される。
◇
神戸の小1女児殺害事件 神戸市長田区で平成26年9月11日午後、市立小1年の女児=当時(6)=が学校から帰宅後に外出して行方不明になり、同月23日、自宅近くの草むらで遺体が見つかった。兵庫県警は翌日、死体遺棄容疑で近くに住む無職、君野康弘被告(49)を逮捕。神戸地検は27年1月、刑事責任能力があると判断し、殺人などの罪で起訴した。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、殺人や死体損壊、わいせつ目的誘拐などの罪に問われた無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判の第2回公判が8日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開かれた。被告人質問が行われ、君野被告は殺害の動機を「殺して、体を触ったりしたいと思ったから」と述べた。
この日の被告人質問は弁護側から始まった。犯行当日の行動について確認されると、君野被告は「朝から酒を飲み、酔っぱらって何も考えずにいた」とし、女児に声をかけるまでの記憶がないとした。
声をかけて誘拐した理由は「(君野被告が利用していた)チャットサイトを退会させられ寂しかった」「話し相手になってほしいと思った」と述べ、わいせつ目的を改めて否定した。
女児を自宅に連れ込んだ後は「女児にジュースを飲ませ、自分は焼酎を飲んでいると、いたずらをしたいという気持ちになった」と説明。殺害してから体を触った理由については「叫んで、通報されると思ったから」と述べた。
起訴状によると、君野被告は26年9月11日午後3時半ごろ、同区の路上で、女児に「絵のモデルになって」などと声をかけ、自宅に連れ込んだ後、女児の首をロープで絞め、包丁で刺して殺害。同月16日までに女児の遺体を包丁で切断、自宅近くの草むらに遺棄したとされる。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の生田美玲(みれい)さん=当時(6)=が殺害された事件で、殺人や死体損壊、わいせつ目的誘拐などの罪に問われた無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判の第3回公判が9日、神戸地裁(佐茂(さも)剛裁判長)で開かれた。女児の母親が被害者参加制度を利用して被告人質問し、涙声で「何で娘の命を奪ったのか」とただした。
母親は、君野被告や傍聴席から見えないよう遮へい板で囲われた席で、約10分間にわたり君野被告に疑問をぶつけた。「娘の母として質問します」と切り出すと、まず「何で娘の命を奪ったのか」と質問。君野被告は少し沈黙した後、「性欲を満たすためだったと思います」と答えた。
女児の遺体はポリ袋で遺棄されており、母親は「娘の遺体はごみでしかなかったのか」と問うと、「申し訳ないと思うが、そうだったと思う」と語った。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の生田美玲(みれい)さん=当時(6)=が殺害された事件で、殺人やわいせつ目的誘拐罪などに問われた無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判の第4回公判が10日、神戸地裁(佐茂(さも)剛裁判長)で開かれた。この日は女児の母親が証人出廷。君野被告について「私たちが聞きたいと思っていた部分は『記憶がない』『分からない』とばかり答えている」と涙声で批判した。
母親は、君野被告や傍聴席から見えないよう遮へい板が設けられた中で証言した。
検察側からの質問で、女児が誕生したときの心境を聞かれ、「生まれてきてくれてありがとうと思い、成長を楽しみにしていた」と振り返った。女児の妹が生まれた後は、女児は妹をあやし、おむつ替えを手伝うなど姉らしい一面を見せていたという。
母親が女児と最後に会ったのは、事件当日の26年9月11日朝。体操服姿の女児が小学校に通うために家を出る際、「今日のごはんは何がいい?」と会話したのが最後だった。
母親は同日午後5時半になっても女児が家に戻らないことから、親類や友人らで女児を捜索。しかし見つからず、県警に捜索を依頼した。当時の心境を聞かれると「心配と不安でいっぱいで眠れなかった」「早く見つかってほしいということだけだった」と吐露。「殺されているとは思わなかったか」との問いには「娘の性格を考えたら、殺されるような行動をとらないと思った」と話した。
女児が遺体で発見されたのを知らされたのは同月23日夕。母や親族らは泣き崩れ、「どん底に突き落とされた気持ちだった」という。「娘を助けてあげられなかった悔しさでいっぱいだった」とも証言した。
母親は事件後、切断遺体の写真を自ら希望して見たことを明かし、「どんなに痛かったかを分かってあげたかったから」と証言。実際に写真を見ると「痛みがすごく伝わってきた」。君野被告に対しては「絶対に許さないと思った」と怒りをあらわにした。
女児がどんな存在かを尋ねられると、母親は「かけがえのない、体の一部。大切な存在」と小さな声で話した。
この日は、女児の祖母が意見陳述した。
「私たちは希望を失った」と悲痛な気持ちを述べ、犯行を「人間がしたこととは思えない」と断罪。「後悔しているならば、どうしていままで謝罪がないのか」「のうのうと生きているのが許せない」「私たちは死刑を望みます」と訴えた。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、殺人やわいせつ目的誘拐罪などに問われ、11日に神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開かれた公判で検察側から死刑を求刑された無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判は、引き続き弁護側の最終弁論が行われた。
弁護側は「(女児と)2人きりになってから性欲が高まり、酒が拍車をかけて犯行に至った。両親の愛に恵まれず、衝動性をコントロールできない性格になったのは被告の責任ではない。反省しており、更生の可能性もある」と死刑回避を求めた。
最終意見陳述で君野被告は「尊い命を奪い申し訳ない。かわいそうなことをした。生きている限り冥福を祈っていくつもりです」と述べた。
これに先立ち検察側は論告で「類を見ない凄惨(せいさん)な犯行で、異常性の極み」と指弾。「性的欲求を満たすために誘拐して殺した」「遺体をごみ同然に捨てた。被害者数は考慮にならない」とし、刑務所から出所して約1年4カ月で犯行に及んでいることから更生可能性がないと位置づけ、死刑を求刑した。判決は18日に言い渡される。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、殺人や死体損壊、わいせつ目的誘拐罪などに問われた無職、君野康弘被告(49)の裁判員裁判は18日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で判決公判が開かれる。検察側は「類を見ない凄惨(せいさん)な犯行」と死刑を求刑、弁護側は死刑回避を求めた。殺害された被害者が1人の事件で死刑が言い渡されるのか注目される。
裁判員は死刑選択の傾向
検察側は論告で「6歳の女の子を性欲の対象にとらえて誘拐。発覚防止とわいせつ目的のため殺害した」と指摘。首をロープで絞めた後に包丁で躊躇(ちゅうちょ)なく刺し、遺体を損壊・遺棄した点から「凄惨の極み」と残虐性を強調、前科を考慮して「犯罪性向は根深く、更生改善は極めて困難」と述べた。
その上で「被害者1人でも死刑は相当数ある」と主張。個別事情によっては死刑を選択すべきだとした。
論告で例示はされなかったが、類似したケースでは16年、奈良市立小1年の女児=当時(7)=が殺害された事件で、殺人やわいせつ目的誘拐などの罪に問われた元死刑囚の男=25年2月の執行当時(44)=に1審奈良地裁は「動機に酌量の余地はない」「矯正可能性は極めて低い」と死刑を宣告した。
21年の裁判員裁判導入以降、被害者が1人で死刑求刑されたケースは3件あり、いずれも1審では死刑判決が言い渡された。千葉県松戸市で21年に女子大生が殺害された強盗殺人事件では、1審千葉地裁が「被害者が1人でも極刑回避の事情にならない」とした。
「先例」考慮どう影響
裁判員裁判の死刑判決3件中1件は被告側が控訴を取り下げたが、千葉の事件など2件は高裁で破棄されて無期懲役になり、最高裁も支持した。被害者1人の場合は原則、死刑を回避するという「先例」を踏まえたものだ。
死刑選択の判断に用いられてきたとされるのが「永山基準」だ。連続射殺事件の永山則夫元死刑囚に対する昭和58年の最高裁判決で示され、犯行の性質▽動機▽手段方法の執拗性・残虐性▽殺害された被害者の数-など9点を総合的に考慮し、やむを得ない場合に死刑選択が許されるとした。
最高裁の司法研修所は平成24年の報告書で、永山基準を「基準とはいい難い」としつつ、過去30年の死刑確定事件を分析。死刑判断で最も大きな要素が被害者数と結論づけた。被害者1人で死刑が言い渡された32件のうち10件は無期懲役刑で服役、仮釈放中に起こした事件で、その他では身代金・保険金目的、わいせつ目的誘拐といった計画性の強い事件が目立った。
千葉の事件では、最高裁が決定で「殺害されたのは1人で計画性もない」と指摘。先例との関係を「不公平にならないよう十分配慮しなくてはいけない」と指摘した。
くぎ刺す弁護側
君野被告の公判でも弁護側は最終弁論で、裁判員に対し、被害者1人の場合の死刑求刑事件の資料を配布。「公平性の観点から先例の傾向を踏まえて判断を」とくぎを刺した。
誘拐にわいせつ目的はなかったとし、「声をかけたら女児がついてきた予想外の状況に性的欲求が高まり、飲酒で攻撃性が出た」と計画性を否定。「性欲を満たすためという(殺害の)動機は死刑選択の重要な要因だが、決定的なものでない」とし、過去の事件と比較しても死刑回避が相当と訴えた。
近畿大法学部の辻本典央教授(刑事訴訟法)は「わいせつ目的を遂げるための手段として殺害行為を行ったことを裁判員が『生命軽視』と判断すれば、死刑選択はあり得る。被害者が女児だったことや、被告の動機、前科をどう判断するかもポイントになるのではないか」と話している。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、殺人やわいせつ目的誘拐罪などに問われた無職、君野康弘被告(49)に対し、神戸地裁(佐茂(さも)剛裁判長)は18日、求刑通り死刑を言い渡した。
■「死体損壊も凄惨…残虐性、生命軽視」
佐茂裁判長は「殺害手段は残虐性が高く、死体損壊の態様も凄惨。生命軽視の姿勢は甚だしく顕著で、死刑を回避する事情は見当たらない」として、求刑通り死刑を言い渡した。佐茂裁判長はこの日の判決公判で主文を後回しにし、判決理由の朗読を始めていた。
殺害された被害者が1人の事件で死刑判決を言い渡した裁判員裁判は4件目。弁護側は判決を不服として即日控訴した。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、市立小1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、神戸地裁(佐茂(さも)剛裁判長)が18日、君野康弘被告(49)に求刑通り死刑を言い渡したことを受け、女児の母親が弁護士を通じてコメントを寄せた。
◇
本日、被告人に死刑判決が言い渡されました。
私たち遺族は、被告人には生命をもって償ってもらうほかないと考えておりました。そのような思いを酌み取っていただいた裁判官、裁判員の皆様にお礼を申し上げたいと思います。
私たちは、真実を知り、被告人に正当な償いを受けてほしいと考え、この裁判に参加しました。裁判に出続けることは精神的に大きな負担でしたが、娘のため、すべての期日に参加しました。この裁判に参加している間、娘からは、見守ってもらっているような、励ましてもらっているような感覚を受けていました。今日の判決を娘に報告したいと思います。
ただ、今日の判決を聞いても、私たちの気持ちから、娘を守ってやれなかった、申し訳なかったという思いが消えることはありません。改めて娘の冥福(めいふく)を祈りたいと思います。
また、被告人には、娘の味わった痛み、苦しみ、恐怖、絶望を十分に分かったうえで、償ってほしいと思います。引用:産経WEST
大阪高裁は18日、神戸市長田区で小1女児を殺害したとして殺人や死体損壊・遺棄、わいせつ目的誘拐の罪に問われ、3月の神戸地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けた君野康弘被告(49)の控訴審初公判を12月16日に開くと明らかにした。
一審の争点はわいせつ目的誘拐罪の成立で、判決はアダルトサイトの閲覧状況や遺体の損壊状況から有罪と認定した。被害者1人の事件で死刑とした裁判員裁判判決は制度開始以降4例目。弁護側が即日控訴していた。
地裁判決によると、平成26年9月11日午後、同区の路上で「絵のモデルになってほしい」などと女児を自宅に誘い入れ、首をビニールロープで絞めて首の後ろを包丁で刺し殺害。同14日ごろまでに、遺体を損壊してポリ袋に入れ、自宅近くの草むらなどに遺棄した。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、小学1年の女児=当時(6)=を殺害したとして殺人や死体損壊・遺棄、わいせつ目的誘拐の罪に問われ、1審神戸地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けた君野康弘被告(50)の控訴審第2回公判が20日、大阪高裁(樋口裕晃裁判長)で開かれ、女児の母親が意見陳述した。この日の公判で結審の見通し。
裁判員裁判が始まってから、被害者が1人でも死刑とされた4件目の事件。控訴審でも死刑適用の可否が最大の争点になっている。
母親は事件から2年以上が経過しても娘を思い出さない日はないといい、「娘の将来、家族のささやかな幸せを奪った」と述べた。その上で君野被告に対し、「死刑から逃れるために控訴しており、反省や謝罪の気持ちも感じられない。死をもって償うしかない」と極刑を求めた。
控訴審で弁護側は、女児と話をしようと自宅に連れて行ったが、わいせつ目的はなかったと主張。さらに「被害者は1人で、過去の判例を踏まえても死刑は重すぎる」と訴えている。
1審判決では、犯行前のアダルトサイトの閲覧記録や遺体の損壊状況から、わいせつ目的誘拐罪の成立を認定。被害者が1人でも「残虐性が高く、生命軽視の姿勢は甚だしく顕著」として、死刑選択が十分許容されると判断していた。
1審判決によると、君野被告は26年9月11日、女児に「絵のモデルになって」と声をかけて自宅に連れ込み、首をロープで絞め、包丁で刺して殺害。同14日頃までに遺体を切断、損壊し、ポリ袋に入れて自宅近くの草むらに遺棄した。引用:産経WEST
神戸市長田区で平成26年9月、小学1年の女児=当時(6)=を殺害したとして殺人や死体損壊・遺棄、わいせつ目的誘拐の罪に問われ、1審神戸地裁の裁判員裁判で求刑通り死刑とされた君野康弘被告(50)の控訴審判決公判が10日、大阪高裁で開かれた。樋口裕晃裁判長は1審の死刑判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。
裁判員裁判が始まってから、被害者が1人でも死刑とされた4件目の事件。これまでの3件は被告側が控訴を取り下げた1件を除くと、いずれも控訴審で死刑判決が破棄されており、今回の大阪高裁も同様の結果となった。
一方、被害者が複数の事件も含めて、裁判員裁判の死刑が破棄されたのは、これで5例目。大阪高裁では前日にも、2人が殺害された心斎橋通り魔事件で、別の裁判長が被告に無期懲役を言い渡した。
控訴審では1審に続き、わいせつ目的誘拐罪の成否や、死刑適用の可否が争点となっていた。弁護側は、女児と話をしようと自宅に連れて行ったが、わいせつ目的はなかったと主張。「犯行に計画性はなく、過去の判例を踏まえても死刑は重すぎる」と指摘した。
一方、検察側は犯行前のアダルトサイトの閲覧記録などから性欲を満たすためだったとし、量刑についても「犯行は残虐で、反省もしていない」として極刑が相当だと訴えていた。
昨年3月の1審判決は、犯行前のアダルトサイトの閲覧記録や遺体の損壊状況から、わいせつ目的誘拐罪の成立を認定。「残虐性が高く、生命軽視の姿勢は甚だしく顕著」として死刑選択が十分許容されると判断していた。
1、2審判決によると、君野被告は26年9月11日、女児に「絵のモデルになって」と声をかけて自宅に連れ込んだ後、首をロープで絞め包丁で刺して殺害。同14日ごろまでに遺体を包丁で切断、損壊した後、ポリ袋に入れて自宅近くの草むらに遺棄した。引用:産経WEST
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Author:tosybiy
初めまして。
何処で知ったのか、登録していない所からも悪質なメールが来たり、
架空請求が来たりと散々な目にも遭いました。
本当に出会いたいのに、いつまで経っても素敵な異性と出会えない・・・
そんな日々が続きました。
そこで、そんな方を【増やしたくない】と言う思いで立ち上げました。
後から不正な架空請求やスパム的なメール、
個人情報の流出を防ぐ為にも、私が実際に使って出会った事があるサイト、
本当に出会えて安全なサイトを紹介していきますので宜しくお願いします。